京都府の南部、この近辺に住んでいます。 京都市にも近いですが、落ち着いた雰囲気で観光客の姿も殆ど見ていません。
部屋の荷物が大方片付いて週末は久しぶりにカメラを持って外出をしました。京都市内のようなオーバーツーリズムには無縁ぽいけれどやはり京都。ざっと地図をみただけでも周囲に歴史ある史跡や名所、観光スポットが結構あります。暫くはこの界隈、いろいろ探索してみたいと思います。
今回、出かけた先は長岡天満宮。自宅から車で10分程度のところにあり、引っ越し作業中、通るたびに梅の花が見えて気になっていました。境内すぐ横に時間制の駐車場がありました。全然混んでいなかったのが意外でした。家を出た時はあいにくの曇り空だったけれど到着した頃に青空が見え始めました。下の写真は駐車場近くに咲いていた梅。
境内各所に植えてある梅の木にぽっぽっ・・という感じに花が咲いていて、なんだか華やかな雰囲気。
桓武天皇が平城京から平安京に遷都するまでの期間、ここには長岡京という皇都がありました。なので正確には「平城京」→「長岡京」→「平安京」の順番だったのですね。そしてこの地には菅原道真の所領がありました。道真が大宰府に左遷された時、付き添った人物がいて、その人が道真の死後、ここに道真公自作の木像を祀ったことが長岡天満宮の始まりなのだそう。
桜の花は満開が圧倒的で美しいけれど、梅の花はこのくらい、三分咲きのほうが楚々とした品があって素敵だと思います。
梅林があるとのことで行ってみました。北野天満宮は有料でしたがここは無料。
梅は三分咲きが・・って書いたばかりだけれど、こういう梅林はやっぱりもっと咲いているほうがいいかな?(;´・ω・) ああ、でもいい香り。平安貴族にとって「花見」とは「梅見」のことでした。そしてそれは花のビジュアルを愛でるというより、夜の闇の中で香りを楽しむというかたちだったのだそう。
ぷくっとした蕾もかわいい。梅見の楽しみは花、香り、そして枝ぶり。
この辺、一番咲いてました。濃いピンク、白色の梅の木がランダムに植えられていて、満開になったらさぞや豪華な空間になることでしょう。
梅の花もきれいでしたけれど、歴史ある境内、立派な木もいくつかみました。これなんか龍が泳いでいるようにみえます。
再び境内へ。
ゴージャスな枝垂れ梅を撮影してから今度は境内東にある八条ケ池へ向かいました。翡翠の色をした池にかかる水上橋にどこか既視感。あ、これ滋賀県高島市にある乙女が池ぽい。この池は江戸時代に築かれた灌漑用のため池なんだそう。
橋の上から水面を見下ろすと魚が結構な数、泳いでます。そして人影に気が付くと寄ってきて、口を開けるんです。あげる餌がないのが申し訳なかったですが人馴れしていますね。笑
梅の花はまだまだ見頃。家からすぐということもあるので来週末ももう一度行ってみようかと思っています。