4月上旬のお釈迦様の日、まだ桜が少し残っていた頃に大津を訪れた時の写真です。お昼ごろになって坂本で蕎麦を食べようということになり、日吉大社に向かいました。この日は週末。日吉大社にはこれまで何度かお詣りしていたのですが、いつも平日でした。日吉東照宮は土日祝のみ門が開いており、ようやくこの日に拝観が叶うことに。日吉大社から徒歩数分のところにあり、家康公、日吉大神、摩多羅神の三柱がお祀りされています。小高い丘の上にあり、結構な傾斜の石段をのぼった先です。石段の上には散った桜の花びらが残っていて雅な感じがしました。
石段を一段、一段あがって振り返るたびに視界に入ってくる琵琶湖の風景。清々しさを感じる眺めです。
社殿の前に来ました。極彩色に華やかな装飾、日光東照宮のミニ版のようでした。初めて知りましたが、実際、こちらこそが日光東照宮のひな型なんだそうです。
三代将軍家光が上洛の時に比叡山天台宗の大僧正であった天海に命じて考えさせたのが権現づくりという建物。石の間が数段低く設計され、祭典の奉仕者が将軍に背を向けて奉仕をしても非礼にならない配慮がなされています。
とても美しい彩色、装飾ながら全体に色褪せている様子でした。せっかく素晴らしい立地にある歴史的建造物なのにこれではもったいないねと、この日、ごくごく僅かですが改修のための寄付をさせてもらってきました。そのこともすっかり忘れてたのですが、先日、日吉大社様からハガキが届き、そのハガキを提示したら年内は日吉大社の入苑が無料になるという案内をいただきました。国宝が二棟もあり、重文級建造物が数多くある日吉大社の境内は巨大な美術館みたいで信仰心を別にしても好きなところです。ぜひ近いうちに参拝に行きたいと思います。
再び石段を降りて、今度は日吉大社門前町にある老舗の蕎麦屋さんへ行きました。私は今回で3度めです。お昼のピーク時から少し経っていたので5分ほど待っただけで席に案内してもらいました。ここもお店そのものが文化財なんですよね。
おいしいお蕎麦でした。ごちそうさま!