遅咲きの桜を見ようと日本海側から西の鯖街道といわれる福井県おおい町、京都府南丹市を通過する道を走って、京北にある常照皇寺に行きました。とっても山深いところですが、住所は京都市右京区。京都市内なんですね。京都には何度も行っているけれど京北は初めて訪れる場所でした。
南北朝時代に北朝の初代天皇、光厳天皇が建立した臨済宗天龍寺派の名刹。里山にありながら皇室ゆかりのお寺だけあって都の優雅さがありました。また年月を経た雰囲気が長い歴史を感じました。
例年なら4月半ばが見頃のここのお寺の桜も葉桜になりかけ。でもまだ十分きれいでぷくぷくに膨らんだ枝が見事でした。
背景の新緑と一緒に撮ってみました。
この後ろに一番花を見たかった天然記念物の九重桜の木がありました。これより数日前に散ってしまったようです。地面には散ってまもない花びらがたくさん。
こんな古木も。
しゃくなげも咲いていました。ぽっと濃いピンクの塊がみえてそこだけ灯りがともっているかのような感じで。
京都市内の寺社は大半が江戸期以降の再建なのでなかなかこんな風情のある建物はないように思います。
来年は開花時期をチェックして九重桜の開花にあわせて観に来たいです。
境内の桜はおわりかけでしたが、途中の里山では桜はまだまだ満開。この辺、枝垂れ桜の大木が多くて運転しているとあちこちから濃い目のピンクの桜が視界に飛び込んできます。ソメイヨシノとはまた違う、艶やかさ、繊細さがあって素敵でした。お寺の周囲にも桜の花があったのでそちらにも撮影に行ってみました。お寺の外のほうが賑やかな感じ?名所の桜も良いけれど里山に静かに咲く桜って、より日本人の心に響く感じがします。
これは桜とは違うけど。
今年もこれだけお花見にいけたのでよかったです。運がよければもう一か所いけるかも。