わたしを構成する映画3選

 

今日もネタがない。えーん

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今日はこれで書いてみようかなと思います。

 

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学生時代からの趣味のひとつが映画鑑賞です。自宅での鑑賞も含めて年に30~150本くらい観てます。幅があるのは他のことで忙しい時期もあったので。均すと多分年間で100本前後。好きな映画を挙げよといわれてもとても選べません。なので過去に10回以上は繰り返し観ている作品を振り返ってみました。それらの作品のいろんな部分から、きっと影響を受けていると思います。

 

 

イタリアのシチリア島を舞台に、映写技師と少年トトの心温まる交流を描いた不朽の名作です。アルフレードがトトに遺品として残したフィルムがスクリーンに映し出される最後のシーンがとても感動的です。この作品、ディレクターズカット版(長い目)と劇場公開版(ほどほど)があるのですが、どちらがいいか、当時、男性と女性の友達とで評価が分かれたのが印象深いです。ディレクターズカット版にはトトが老いてから若かった頃に好きだった女性と再会する場面があるのですが、私は「これいらん!」って一択しかないのに男性にはあの再会場面があってよかったという人が多くて。私は「過去の美しい思い出は美しいまま」、それでいいではないかと思っているのですが、男性はまた違うふうに考えるのだなあって思ったことが。劇場公開版は10回以上、間違いなく観てます。いまでも音楽を耳にするだけで泣けてきます。

 

 

フランス映画です。20歳の時に初めて観て、この映画撮影当時33歳だったアヌーク・エーメの美しさに衝撃を受けました。外見だけではなく、醸し出される知性や気品、上品な色気とか・・。ハリウッドや日本の女優さんとは全然違う魅力を感じました。私にとっては本当の大人の女性という感じがして、自分が33歳になった時、こんな大人になっていたいって切実に思った唯一のひとでした。いまはもうとっくにその年齢を追い越してしまい、彼女に近づくこともないまま年齢を重ねてしまいましたが・・。💦 いまでもずっと憧れのひとです。この作品も音楽がとっても有名ですね。20年後に続編が、数年前にも一作目から53年を経た作品が公開されましたが、やはり一作目だけです。フランス映画独特の粋なセリフも素敵です。

 

 

賛否両論あるんですけど、結構好きな映画で3時間超えの長編の割に何度も観てます。(人物が多すぎて人間関係が複雑で一回で理解できなかった。)舞台はロシア、ドイツ、フランス、アメリカの4か所。第二次世界大戦を挟み、この4つの国で生きた親子二世代を大河ドラマ的に撮った作品です。それぞれ、ヌレエフ、カラヤン、エディット・ピアフ、グレン・ミラーの4人をモデルにした人物が登場します。モーリス・ベジャールやジョルジュ・ドンのことを初めて知ったのもこの映画でした。主役の陰に隠れて、戦争に翻弄されたあるユダヤ人音楽家の姿が忘れられません。

 

 

ユーゴーの名作「レ・ミゼラブル」からインスピレーションを受けて撮られた作品。同名の映画がいっぱいありますが、私はこのルルーシュ監督バージョンが一番好きです。1995年公開で、私は当時、シドニーの映画館でこの作品を鑑賞しました。上映が終った時に館内が拍手喝采になったのが今でも忘れられない思い出です。人間愛について思いを馳せた作品でした。この映画をみてからユーゴーの長編小説も読破しました。

 

以上、ニューシネマパラダイス以外は全部、フランスのクロード・ルルーシュ監督作品です。本当の映画好きの方からしたらべたすぎる作品ばかりですけれど、若かった頃に観ていろんな部分で影響を受けていると思います。

 

それから間違いなく10回以上観ている作品ということでもうひとつ。

 

 

名作すぎる作品です。小学生の頃、母親の本棚にこの小説があるのを見つけたのが初めての出会いでした。子供だった私には読み進めるのが難しくてお手上げだった時に、母の友達が、この小説を漫画化したものをプレゼントしてくれました。何度も何度もそのマンガを読んで、中学生くらいで改めて小説に挑戦しました。そして次は大学生の夏休みに読みました。映画もこの頃に初めて観ました。

 

自分でも印象深いのがこの作品に対する感想がその年代で随分変わっていったことです。10代で初めてこの作品に接した時、主人公のスカーレットがとても嫌いでした。我儘で妹の婚約者を横取りしたり、あるいは既婚者になった男性にいつまでも横恋慕していたり、私自身がまだ子供でしたし、こんな女性には嫌悪感しかなかったんです。当時は優しい穏やかな性格のメラニーのほうが好きでした。でも大学生になって、この作品に再会した時には見る視点が変わっていました。自分の感情をあれだけストレートに出せる彼女に羨ましさを感じるようになってました。アンチに対しても自分自身を主張できる強さとか、当時の私にはなかったものでした。だから余計に。30代になった頃、地元の映画館でリバイバル上映があり、すごく久しぶりに観た時に、スカーレットの逞しさ、生きる力強さ、したたかな部分さえもが、とても魅力的だと思うようになりました。それともうひとつ、10代の頃にはこれまた粗野で嫌悪感しかなかったレット・バトラーに対する印象が変わってました。荒くたい言動の一枚下にある彼の深い愛情や繊細さ、ロマンティストな性格を感じ取ることができました。以降、この作品を改めてみるということはしてませんが、私の中ではこの映画の感想は自分自身の内的成長の鏡みたいな感じだったように思います。いま見たらどんな感想を持つでしょうね。こんな素晴らしいカラー作品が1930年代に作られていたことも驚異的なことだったと今でも思います。

 

いまでも覚えているのは母が持っていた小説のカバー写真がネットで見つけました。スカーレットは愛してもいなかった夫を戦争で亡くして喪服姿。おしゃれができなくてイライラする彼女。そんな時にチャリティパーティに出ます。男性が寄付をすることで指名した婦人とダンスを踊ることができるという戦費調達チャリティでした。彼女の真意を察したレットが、「夫を亡くしたばかりの女性に失礼ですが、あくまでもチャリティのため」と慇懃に申し出て(それも大金を寄付して)、彼女をダンスに誘う場面です。

 

ここ20年くらいは映画の製作本数がかなり増えた印象があって、いい作品に出会っても再度観る前にまた新しい作品が出てきて、そちらを観なきゃ・・みたいな感じになって、一本の映画を何度も何度も堪能する機会が減ってしまいました。そういうわけで何度も観ている作品として上記をあげてみました。これを書いてから、あ、「ゴッドファーザー」とかも良かったなあって思い出したりしたけどそれはまた別の機会に。