毎晩、暖房をつけて寝ているのですが、十分に効いていなかったのか今朝は寒さで目が覚めてしまいました。雪は降っていないものの、外はフリーザーの中のような冷たさです。明日にまた雪が降るようなのでブログを書いたら今日のうちに再び数日分の食料品を買ってこなくてはと思っています。
昨日は海外の友人とのことを書いて、いろいろ当時のことを思い出していました。今日もネタがないのでその頃のことを書こうと思います。
現地で働いていた頃、休暇を取って2週間ほどタイにひとりで旅行したことがありました。大きなリュックを抱えての体力勝負的な、いまではもう絶対やらないスタイルの旅行です。バンコクで一週間、次に夜行列車で南に向かい、島(ピーピー島)で一週間を過ごしました。
バンコク発の飛行機に乗って、シドニー空港に到着した時、税関で「ちょっとこっちに来て」と別の場所に連れていかれました。職員が私のカバンを開けろといいます。いわれる通りに開けました。その職員は私のカバンの中をえらく綿密にチェックし始めます。ファスナーポケットを開いて中をみるだけでなく、財布の中のカードの種類とかも全部確認しているし、化粧ポーチも勝手にあけられ、中に入っているものまでひとつひとつ丹念に確認しているんです。
「タイにひとりで何しにいってたの?」「ここでは仕事は何しているの?」とか質問されながらなんですが、どうも私は運び屋ではないかと疑われているようでした。当時、東南アジアとオーストラリアの間で20代の若者が100万円くらいの報酬で麻薬などの運び屋をやっていて問題になっている、なんていう話を聞いたことがあったので。あ、私、疑惑をかけられてるんだ・・、って思いましたが、それよりも目の前の人が私の化粧ポーチから取り出した口紅の蓋をあけてくるくるとスティックを出してそこまでチェックしている細かさに驚きました。いやあ、私、そこまで挙動不審だったのかなあ。
1時間以上そこでかかったように思います。その後すぐに放免されましたが、到着ロビーに友達が迎えにきてくれていて、私がなかなか現れないので随分心配していました。当時オーストラリアは自分にとっては半分ホームのような感覚だったので、あまり不安も感じなかったのですけれど、別の国でこんな目にあったら怖いだろうなって思いました。特に麻薬所持で死刑になってしまうシンガポールとかマレーシアとか。
この時から数年後、また東南アジアに2週間くらい遊びにいって、シンガポール~マレーシア間を国際列車で移動したのですが、国境の駅に犬が何匹かいるんですよね。多分、麻薬捜査犬というやつ? あのわんこが、「ワン!」って吠えたら人生終わるな・・ってなにか神妙な気持ちで横を通り過ぎたのを思い出します。思い出話でした。