昨日は近くの音楽ホールで寄席がありました。「日本一チケットが取れない落語家」といわれている一之輔さんなのに今回は最前列の席が取れました。この落語会のことを知ったのは地元の若狭町民向けの優先販売期間が過ぎてからだったのですが、こんないい席が残ってて。ここでは落語って人気ないの?それとも周知不足?都会ではありえない現象かも。一之輔さんもマクラの部分でチケットの売れ行きの悪さをネタにされてました。チュー 私にとってはなにはともあれ、僥倖でした。

 

 

会場となったパレア若狭の音楽ホール。昨年秋に出かけた美浜のなびあすと同じくらいのこじんまりした素敵なホールでした。

 

 

今回の落語会はとっても良かった!

どの落語家さんもすごく面白くて、聴かせる感じでした。林家つる子さんの番町皿屋敷の話・・いい女のお菊の幽霊をひと目みようと観客がどんどん押し寄せる話がめっちゃ面白くて、またこの方の落語を聴きに行きたいって思いました。

 

そして一之輔さんの「笠碁」。人情話です。一緒にいったゆかりんちゃんが、この演目が一番好きだそうで、これを聴けてすごくうれしかったと喜んでました。碁打ちの二人を演じ分ける一之輔さんの表情が秀逸で、その仕草や言葉から、悶々とする人物の心の裡などがすごく伝わってくるんです。最後にはほろっとする一言で。ああ面白かった。笠碁、私も大好きな演目になりました。

 

 

過去の記録を確認してみたところ、最後に落語会に行ったのはなんと5年前の京都でした。そんなに前だったのかとちょっと意外でした。かつては落語に限らず、舞台やオーケストラ、アーティストのライブなど毎月のように出かけていましたが、特にコロナ禍以降は全くそんな機会がありませんでした。こうした面でも少しづつコロナ禍前の暮らしに戻りつつあるのが地味に嬉しいです。海外からのオーケストラやアーティストのライブはかつてに比べてチケットがインフレ状態で、以前のように気楽にチケットを取りにくくなりました。しかし、落語会はいまも財布に優しい庶民価格です。調べてみたら舞鶴、小浜、敦賀などでも定期的に落語会が開催されているようなので今年は機会あれば少しでも聴きに行く機会を持ちたいと思いました。