長浜盆梅展の会場から徒歩10~15分くらいのところにある成田美術館に初めて行きました。暫く前にこの辺を歩いていて見つけたのですが、前回はコロナ禍で休館されていました。手前のレンガ造りの建物です。個人のルネ・ラリック・コレクションを展示した美術館とのこと。この辺の古い町並みも雰囲気よくて好き。
館内は写真撮影不可なのでこれ以降は写真がありません。1階と2階に展示スペースがあり、数十点のルネ・ラリック作品が展示されています。ルネ・ラリックは19~20世紀のフランスのガラス工芸家。花や動物、女性などをモチーフにした乳白色の作品が多かったです。暗い展示室では照明の具合が、作品の美しさを存分に際立たせるようにあてられていて、作品の世界にすっぽり浸れる感じでした。一周観終わってからまた一周してしまいました。暗い空間に柔らかに浮かび上がっている作品はどれも幻想的でとても美しいと感じました。
ネットから見つけた作品の写真をいくつか。
この花瓶、蛍光灯と白熱灯、それぞれの光で色が変わるんです。どちらがどちらの色か忘れてしまいましたが、光を切り替えると、ワイン色から薄いグリーンに変化します。混ぜてある材料がそれぞれの光に反応する具合に応じてとのことですが、自然光の下ではまた違う色になるのだそう。
写真はないですが香水瓶のコレクションも多く展示されていました。それ自体が美しいアート作品で、いつまでも眺めていたくなるような素敵なものばかりで。
一階のロビーに休憩エリアがあり、明るい窓の向こうに蔵が見える小さい中庭がありました。テーブルとル・コルビジェのソファが置いてありました。せっかくだったので、ここで座らせてもらいました。素敵な美術品をひとり貸し切り状態でゆっくり見せてもらえて、ありがたい時間でした。こうした美術館も再開されたりして、少しづつコロナ禍以前の生活に戻っていけるのが嬉しいです。