1月12日、大津市の建部大社にお詣りしました。有名な神社ながらこれまで縁がなく、お詣りしたことがありませんでした。琵琶湖の南端近くにあります。神社に向かう途中で擬宝珠のある立派な橋を渡りました。運転していたので写真は撮れませんでしたが、あとで近江八景のひとつにも出てくる橋だったと気づきました。詳しく調べてませんが、歴史にも数多く登場する場所で、「急がばまわれ」の語源もここからだと聞いたことがあります。その橋(唐橋)を渡って今度はこれまた立派な石灯篭の参道が。その先に建部大社がありました。横の駐車場に車を停めて境内に向かいました。両脇に植えてある松の木が江戸時代の絵みたいな雰囲気。久しぶりの青空で嬉しい。
近江国一之宮の格式高い神社で、ご祭神が日本武尊。
参道にあった案内板。この他にも日本武尊の生涯をイラストでわかりやすく解説してあったりしてとても親切!
幻の千円札なんていうのがあったのですね。ここに建部大社が描かれているそうです。そういえば20年くらい前に発行された二千円札もいまでは見かけることもなく、幻の二千円札になってしまいましたね。
関西では松の内は1月15日まで。まだお正月の期間だったので、境内のあちこちには華やかな飾りがしてありました。お正月飾りのしてある神社って明るくてとても良い雰囲気。ちょっと得した気分になりました。
境内や拝殿は格段に広いわけではなく、敦賀の気比神宮と同じくらいの規模でした。ゆかりんちゃんとも話してたのですが我々三重県人はつい神社を伊勢神宮と比較してしまいがち。
建部大社の境内は参拝客が少なく、混雑してなかったこともありますが、よくわからないまでも「気の流れがよい」というのか、大変気持ちよく感じる場所でした。
拝殿の左右にもお社がたくさんありました。お賽銭の小銭が足りない~。 いや、なんとかぎりぎり足りました。💦 日本武尊の家族や家来、水の神様、伊勢神宮の遥拝所、お稲荷さんや縁結びの神様などがお祀りされていました。
境内に源頼朝の名前を見つけました。同社ホームページの解説で知りましたが、頼朝は平治の乱の後、伊豆に流される時、建部大社に立ち寄って平家打倒と源氏再興を祈願したとのこと。その後、願いが叶えられたことで頼朝はお礼にと神宝と神領を寄進しました。そのことから建部大社は開運や出世などの神様として崇められるようになったそうです。境内に水が湧き出ている場所がありました。
もうひとつ印象的だったのが「願い石」。
古くから伝わる霊験あらたかな石なんだそう。初穂料千円を収めて、石を持ち帰り、そこに願い事を書き込んで願掛けするもの。叶ったらお返しして下さいとあり、お隣には返された石がたくさん置いてありました。
こちらは返されたほう。わあ、願いが叶った方がたくさんいるのだなあ。せっかくのお正月期間だったので私たちもそれぞれ一個ずつ、大きいほうの石をいただいてきました。小さい石はお食い初めに使うものでこちらは無料で持ち帰ってOKとのことです。
最後に一例。格式の高さを感じる大変立派な神社でした。さっと通り過ぎただけでしたが神社周囲の雰囲気も落ち着いたよい環境だと感じました。滋賀県も立派な神社がたくさんあります。