先日、林真理子さんのエッセイを読んでいました。年をとると一年があっという間に過ぎてしまうのは「人生にトキメキがなくなったから~」とチコちゃんが言ってた、というくだりにあたりました。
若い頃、特に子供の頃は起こること、出会うこと全てが「初」だけれど、年齢があがるにつれて日々のことは全て過去に経験したことばかり。それだから時間の流れを早く感じてしまうのだそうです。
林さんは60代後半になって日大の理事長になられましたが、毎日新しい慣れないことばかりなので驚くほど人生のスピードがゆっくりになったと仰っていました。そういえば私も年齢を重ねてから転職をした時、新しい業務の内容、人の名前など覚えることがたくさんあって、暫くの期間は、時間の経過をとても遅く感じてました。帰りがけにたまたまエレベーターで一緒になった人から「仕事どう?」って聞かれて、思わず、「一日がとても長く感じます。」と答えたのですが、相手の人はその答えを「暇すぎる。」と解釈したようで、「それならもっと仕事増やさないとね!」と言われてしまいました。冗談で。いや!違う!「もういっぱい、いっぱい!」だったのに。ついその頃のことを思い出してしまいました。
もっと以前の小学生時代の6年間、中学時代の3年間、一年一年がとても長く感じてました。時間経過のスピードアップを体感し始めたのは大学を卒業して就職して3年くらい経ってからかもしれないです。
日々の生活に再び、ワクワクした状態、刺激を増やせば再び人生のスピードはスローダウンするのでしょうか。田舎暮らしで、特にこの3年間はコロナ禍で、静かに過ごしていた時間が多すぎてあっという間に年月が過ぎてしまったように感じます。何もしてないのに年齢だけ上がってしまった、みたいな感じ。2023年ははちょっとこのことを頭に入れて過ごしてみようかなと思ってます。
写真は二枚とも琵琶湖北部で撮りました。
下の写真は琵琶湖岸にいた鴨の集団。