ウクライナ侵攻から半年以上。ロシアの行動は許せるものではないけれど、日本国内での報道は西側からの視点のみに偏ってるように思えてました。著者はロシアの専門家。日本のメディアの情報だけをフォローしていると大事なことを見落としてしまう。物事は複数の視点からみてより立体的に捉える必要がありそう。この本のロシア視点からみた世界について印象的だった箇所は:

 

#アメリカはロシアの弱体化を望んでいる。できればウクライナがソ連時代のアフガニスタンみたいになってほしい。

#ウクライナ危機は世界の独裁者に核保有の魅力を伝えることになった。北朝鮮とか。

#日本を含む米国中心の西側は人口・経済力両面において少数派。世界の大多数でロシアを包囲しているという認識は幻想にすぎない。

#安倍元首相の暗殺は日露関係にとって大きな打撃。日本は米国の保護国のようなものだが、安倍氏はその枠組みの中でできうる限り、ロシアとの関係強化に尽力していた。クリミア半島併合時のロシアに対する制裁においても、安倍政権時代は西側との「お付き合い」程度にかたちだけのものだった。岸田政権は歴代でもかなり米国寄り。地政学的に重要視すべきロシアとの関係を軽視している。

 

ウクライナ国内のネオナチの存在というのもあまり報道されてないけれど、この地域は結構複雑。歴史的背景とかもっといろいろ知っておくべきかと思いました。

 

 

この夏、アマゾンプライムでみた名建築巡りドラマでこの原作を知りました。ブロ友さんで建築巡りをされている方が多くいらして、毎回投稿を拝見するうちに自分自身も興味を持つようになったという感じですが、日本国内にこれほど多くの名建築が現存しているんだとなんか新たな発見。来年くらいになったら東京にも行けそうなので、その時にここに掲載されている建築のいくつかに行ってみたいと思います。

 

京都編では、数えきれないほど訪れている京都にも立派な建築遺産がこんなにもあったのかと💦この秋、早速行ってみたいのは京セラ美術館とか島津製作所の旧本社とか。この本では建物だけでなく、その建築内や近隣にあるカフェやレストランでのおすすめメニューなども紹介されています。お出かけとセットにもできそうなのもありがたい情報でした。