和歌山県まで旅行に出かけてきました。目的地はまだ行ったことがなかった高野山。最初に訪れた檀上伽藍の大きさに圧倒される思いでした。そして大杉が建ち並ぶ参道の先にある奥之院は神秘的で荘厳な雰囲気に満ちていました。
高野山のことはそれまで、よく対比される比叡山みたいに山の上にお寺があるだけかと思っていました。行ってみたら2千人以上が暮らす街です。高野山は山全体が境内という考え方らしいです。確かに近代的なビルとかないし、壮大な伽藍と門前町が広がる大きな宗教都市でした。しかし、その間をバスも走っているし、コンビニや銀行、警察署、カフェなどもあります。午後3時を過ぎる頃には黄色い帽子をかぶった小学生の子供たちが学校から帰宅する様子も見られました。なんていうか・・観光・参詣のためだけにお寺があるという過去の歴史の場所ではなくて、現在進行形の生活が境内の中にある感じです。標高900mの空中都市にあるという条件がそんな印象を与えるのかわかりませんが、1200年を超える「密教の歴史」と「現代の暮らし」と「大自然」が融合している、とても魅力的な街だと感じました。
翌日は真田幸村ゆかりの九度山にも行きました。この日に訪れた丹生都比売神社や慈尊院、丹生官省符神社・・現地に行くまで全く知らなくて、真田庵を起点に訪れる先々で地元の方から「ここも行くといいよ。」みたいな感じで教えてもらって辿り着いた・・という経緯でした。行ってみて、これらが世界遺産登録されていることを知りました。それまでその寺社の名前さえしらなかった自分の無知さ加減にげんなり。いつものように行き当たりばったりの旅が、図らずも素晴らしい世界遺産を目にすることになりました。
今回の旅では以下の場所を訪れました。順番にブログに記していきます。
高野山:
檀上伽藍、高野山霊宝館、金剛峯寺、奥之院、金剛三昧院、徳川家霊台、女人堂
九度山:
丹生都比売神社、真田庵、真田ミュージアム、旧萱野家(大石順教尼記念館)、松山常次郎記念館、慈尊院(女人高野)、丹生官省符神社、勝利寺(紙遊苑)