京都府綾部市にある安国寺に行ってきました。993年に創建され後に足利尊氏によって尊崇を受けるようになった大変由緒あるお寺です。足利尊氏が生まれた時に産湯に使った水を汲んだ井戸や足利尊氏のお墓があります。それともうひとつ、ここはアニメ・一休さんに出てくるお寺のモデルになったお寺です。

 

 

とても静かな環境にありました。境内横に無料の駐車場があります。ここ、地域の紅葉の名所でもあり、ということは、きっと新緑もキレイなはず、と今の時期に行ってみることにしたのです。境内はまさに輝く新緑に包まれてとても美しい眺めでした。木々の勢いがすごい!漲る生命力を感じます。

 

 

重厚な茅葺屋根、禅宗の窓のかたち。小さい頃にテレビで観ていたアニメを思い出しました。一休さんが実際に修業していたお寺は京都市内にありましたが、そのお寺は応仁の乱で焼失してしまったそうです。

 

 

屋根を真下からみてみると、何層か葺き方を変えてあるようです。重厚で威厳を感じる建物です。

 

 

 

 

 

庫裏も一緒に。桜の頃もきっときれいでしょうね。来年はぜひ来てみたいと思います。

 

 

 

ガラスに境内の緑が映りこんでいました。境内ではご夫婦一組とすれ違っただけ。

 

 

 

山門を境内のほうから。

 

1843年の再建だそうです。丸に二の字、これ、足利家の家紋ですね。透かし彫りの欄間もあって豪華な感じです。それにしても周囲の緑が眩しい。

 

 

 

山門を出て、足利尊氏の産湯井戸というのを観に行きました。その井戸を示す看板と奥にとても古い古い井戸(跡?)があるのを確認できるのみです。

 

 

 

写真を撮っていたら、通りかかった近所の方から「どこから来たの?」と声をかけられました。私は一人で外出すると5回のうち4回はおじいちゃんから声をかけられます。笑 この井戸のことを説明してもらい、駐車場の横に尊氏公のお墓もあるから見ていきなさいね、って教えてもらいました。いつもこのパターンです。(;'∀')

 

山を背にひっそりと三つの宝篋印塔が並んでいました。中央が尊氏公、向かって左が尊氏母、右側は妻の赤橋登子の墓。

 

 

尊氏のお墓は京都市内の等持院にもあるそうですが、ほんとに見過ごしてしまいそうな感じのお墓。尊氏は後醍醐天皇に反逆したり、実の弟を毒殺したりしてて、歴史上の人物の中でもあまり評判のよくない人ではありますが、室町幕府を開いた人のお墓であってもこんなにささやかなものなのかと。ただただ、「無常」という言葉を思わずにいられませんでした。

 

 

 

 

 

歴史を感じるとても立派なお寺でした。次回はぜひ秋の紅葉の頃に戻ってきたいと思います。