小浜湾の右側にある内外海半島・泊地区を歩きました。集落内の集会所前に駐車場がありますが、そこまでの道が狭すぎて自分の車で通れる自信がなかったため、海岸沿いの広場みたいなところに車を停めました。
こんな感じ。
ここも住んでいる人はみんな知り合いと思うようなこじんまりしたところ。最初に土地の氏神さまでもある若狭彦姫神社に向かいました。
渡船の船主さんのお宅なのかな。屋根の上に複数の鯱が載っていて威厳ある佇まいです。
泊地区の氏神さまです。神話の山幸彦と豊玉姫がやってきて泊まったというこの地。その後、二人は遠敷の地に向かい、若狭彦神社、若狭姫神社として鎮座されたという。小浜市遠敷にある若狭彦神社は若狭一之宮として格式の高い神社です。なるほど、お祀りされている神様が神武天皇のお祖父さんであればそれも納得です。そして泊の地にあるこの神社が「元神社」ということになるのですね。
新旧こま犬。
境内の隅っこに丸い石が3つおいてありました。
地元の若衆たちの力比べに使われたものだそう。重量が100kg以上あるとのこと。狛犬の横に置いてあるひときわ大きい石もそれなのか。こちらは弁慶でも苦戦しそうな大石です。
境内を出て左をみるとお寺が見えました。
途中にお地蔵様。
お寺の境内。
三十三所観世音。この近くにかつて鉱山があり、そこへの道中にあったそうです。どのお地蔵様も風雨に晒されて年月を感じる佇まいでした。
家が密集するエリアへ。ここにソテツが。多分ここは後ろのお宅の敷地内。
案内の地図をみると神社近くに大ソテツがあるとのことで、探してみたのですがよくわかりませんでした。常神半島に大きなソテツの木があって観光名所になっていますが、こんな寒い土地に熱帯・亜熱帯の木が生えているのが不思議です。確か若狭のこの辺りが北限だったと聞きましたが。
集落内の道は公の道なのか個人の家の敷地なのかわからないくらいプライベートな感じだったので、ちょっとドキドキしながら歩きました。ここは公道だろうと思って歩いていたら、個人のお宅があって行き止まりになっていたりします。
立派な古民家は天理教の建物。
古い道標。左に行くと「蘇洞門遊覧」と書いてあります。蘇洞門は江戸中期にも公の書物で紹介されるような名所だったようです。一度フェリーで観光したことがありますが、こんなすごい眺めのところだったなんて!って驚きました。CNNにも取り上げられたりされているのに、なんであまり知られてないのか不思議なほど。
右側の道標は公会堂の位置を示すもの。昔の若者はこの公会堂から神社まであの巨石を運んで力比べしたのですね。(;'∀')
どこかのお宅の塀の上に。縁起よさそう。
ここも個人のお宅ですが立派な木が。
普通の用水路かなと思って通り過ぎそうになりましたが、「まじょ川」という湧き水の場所です。
泊岳の水が湧き出しているのだそう。下の説明文を読んでいたら井上陽水さんの「少年時代」の歌を思い出しました。もうこんな経験できる子供って少ないのではないかなあ。
見守るお地蔵様。
住宅がもっと密になっているエリアにもう一か所湧き水の場所がありました。この横はどこかのお宅の勝手口とかあるような感じ。地元の人同士の交流の場になっているのでしょうね。
再び海の前に戻ってきました。こうやって見返してみると一般の住居の写真はあまり撮ってませんでした。カメラを構えてみたら、家のお勝手とか裏口とか、あまりにもプライベートな光景だったりして、写すのは控えたほうが良いかなという思いもありまして。💦 なので実際にここを歩いた時の家屋が密集した雰囲気とかを再現できてません。
近くながらちょっと遠くに旅したような気にもなった日でした。次回訪れるなら、春か初夏の晴れた日に・・・。