3~4本目。
原題:Sous le Ciel de Paris
監督:ジュリアン・デュビビエ
キャスト:ブリジット・オーベール、ジャン・ブロシャール
1951年フランス映画。パリに住む人たちのそれぞれの一日を描いた群像劇。メインになるのはパリに憧れて田舎から出てきた20歳の女性。その周囲にいるのが学校の成績が悪くて親に叱られたくないがため家出してしまう少女、多頭飼いしている猫たちにミルクを買うため物乞いするおばあさん、孤独な芸術家(実は殺人鬼)、ごく普通の市井の工員、試験になかなか合格できない医学生とその恋人・・などです。人物たちは年齢も職業も生きる世界もばらばらで互いに面識もないのだけれど、彼らの日常の一部分が少しづつ重なり、それがある時、彼らに運命的な揺さぶりをかけます。不思議な縁、悪くいうと因縁みたいなのを感じました。主人公の女性は占い師から「あなたは愛と富と名声を得る。」と予言されます。占い師の言葉は当たるのですが・・こんな実現の仕方って・・というような結果に。孤独、残酷さ、優しさ、虚飾・・人間のさまざまな側面をみる作品でした。
原題:Intimate Strangers
監督:イ・ジェギュ
キャスト:ユ・ヘジン、ヨム・ジョンア、キム・ジス、etc.
新居である高級マンションで久しぶりに顔を合わせた彼ら。再会を喜びながら、楽しい時間を過ごしていた。互いの友情や夫婦愛を確かめ合う会話で盛り上がった彼らは、自分たちの間には隠しごとがないことを証明しようという流れに。そこで7人がおこなったのは、スマートフォンに届く電話やメールを全員に公開するため、それぞれがスマホロックを解除することだった。次々とスマホに届く着信やメールにより、和やかだった夜は一転して修羅場へと化していく。~映画.com~
2018年韓国映画。途中からめっちゃ気まずい雰囲気になってしまい、なんで止めないの?と思うのですが、人物たちはゲームを続けます。その先にあるのは・・。何だったか忘れましたが、太宰治の作品で「他人があなたのことについて陰で言っていることを全部知ったら、そのショックで病むよ。」みたいな言葉を思い出しました。💦 また一番身近で理解していると思っていた伴侶に全然知らない側面があると知ったら・・。世の中には知らないほうが幸せということが山ほどありますね。ひとの秘密は知ろうとしてはいけない。他人の携帯の中身は知ったら不幸にしかならない。怖い怖い本当にブラックなコメディでした。韓国映画は見始めたら目が離せなくなるというか、本当によくできた作品が多いと思います。