駄言とは「女はビジネスに向かない」というような思い込みによる発言。特に性別に基づくものが多い。相手の能力や個性を考えないステレオタイプな発言だが言った当人には悪気がないということも多い。~本書より~

 

これを知ったのは雑誌の特集で。

 

 

 

駄言は社会的強者が弱者を理解せず尊重もしないでする発言のこと。なので、言われた側は敬意を欠いたその発言にモヤモヤとした感情、違和感を覚える。この本はそんな発言を集めて作られた一冊です。「私もそれ言われたことがある!」と共感するものや、こんな言葉も「駄言」になるんだ・・と思うものも。その多くがジェンダー差別に基づいたものであるのは、明治維新~高度経済成長期の頃の男尊女卑、男性中心の社会が日本では長く続いてきたことから。世の中が急速度で変化している現在、ちょっと前までは寛容に受け止められていた言葉も、いまは絶対にNGを出されてしまうことも多々。いまだに駄言を発してしまう人は、時代の流れについていけてない人、不勉強な人、というふうに見られてしまう。いまの時代は物事をステレオタイプにはめる言い方は避けるべきなのかもしれません。「個人差は性差を超える」というのが世界の流れ。違いを尊重できるようになることがこれからの課題だと思いました。

 

 

 

こういうのを堂々と掲げていること自体が遅れていることの証左だと思う。

 

 

昔から違和感を覚えていたのはこういう言い方。↓ たとえ褒め言葉でも容姿に関することを大っぴらにいうのはやめたほうがいいと思う。


ベルリン国際映画祭は昨年から男優賞、女優賞をやめ俳優賞に統一することになったそうです。多分、こういう表現も今後、更に違和感が強まってきそうです。世の中の流れはちゃんとみておかないといけない。