滋賀県高島市、琵琶湖西岸の乙女が池。ここへ出かけたのは3月のまだ桜が開花する前。だいぶ暖かくなってきていたのですが、急激な寒の戻りでめっちゃ寒かった日でした。近くを通ったので寄ってみることに。
場所はここです。
遠い昔、乙女が池一帯は琵琶湖の入り江となっていました。現在は内湖(琵琶湖の付属湖みたいなもの)となっていて、ブラックバス釣りの名所的場所なんだそうです。
池にかかる太鼓橋が優美で美しいなと思いました。私は見たことがないのですが、NHK朝ドラ「ごちそうさん」の撮影地になったそうです。確かに絵になる眺め。晴れた日はきれいでしょうね。
近くまでいってこの橋を渡ってみよう。この橋のすぐ近くに数台だけ停められる駐車場がありました。
説明板。滋賀は歴史のある地ですが、ここ、恵美押勝(藤原仲麻呂)の乱の戦場だったのですね。この人の名前、昔、日本史の教科書で見て以来。どんな戦だったか・・すっかり忘れてたのでWikiで調べました。当時の太政大臣が、時の天皇&道鏡と対立して政権奪取を狙って乱を起こしたのだけど失敗に終わったというもの。このひと、文字通り、人臣位を極めるところまでいってた人物でした。よく知らないけど道鏡ってロマノフ王朝のラスプーチンみたいな怪僧のイメージがあります。道鏡のオカルト的なやり方に傾いていく孝謙天皇をなんとかせねばと思っていろいろ進言したのにそれが却って天皇の怒りを買ってしまったという。反乱軍は結局、負けてしまい、結局、この乙女が池周辺で妻子従者らと共に斬首されてしまったのだそう。
乙女が池の周囲はこの反対側は住宅街になっていますが、山のほうをみると、殆ど開発もされていなくて田畑があるくらい。乱の起こった当時と見える景色は殆ど変わってないのじゃないかなあ。遠い昔とはいえ、この地はかなりおどろおどろしい出来事の舞台となっていたと思うと感慨深い。
恵美押勝の乱だけでなく、壬申の乱で落城した三尾の城も背後の山中にあったと伝えられているそうです。背後の山中。上の写真の山あたり・・?
橋を渡って反対側までいってみることに。
すぐ下まで水が迫っています。緩いカーブの太鼓橋と思っていたけれど、上のほうにいくと風が強いのもあって吹き飛ばされそう。ここで風の勢いに負けて池に落ちても誰も見てないから助けてもらえない!
反対側にあった公園。ここに至るところに桜の木が何本かあって多分、数日後はお花見ができたのかと思います。もっといろいろ歩こうかという気にもなれない強風と冷気。なのでUターンしてまた橋を渡って戻りました。
近くに大溝城本丸跡があるそうですが今回はそこも省略してしまいました。またお天気の良い日に再訪してみます。