常神半島ドライブ。小川地区を過ぎて最終目的地は常神半島の一番奥にある集落、常神です。くねくね道を走っていると青緑の静かな入り江が広がる景色が見えてきました。常神集落の手前です。ここまでくると一気に秘境感。

 

 

 

 

 

 

集落の入り口のところに観光用と思われる広い駐車場がありましたが、この日は閉鎖されていました。通常であればシーズン中はグラスボートも出ているようです。漁港のあたりまでくると、直前までの絵のように静かな場面から、急に風景が動き出したように感じました。船や民宿、お土産屋さん、民家などが密集する集落があり、雑然とした印象です。

 

 

 

 

 

ここまで来て・・駐車場が全くありません。どこも駐車禁止。だめもとで海沿いにある既に閉店していたお店の方にお願いしてソテツを見にいく間だけ車を停めさせてもらいました。💦 さて国指定天然記念物・常神のソテツ。民家の庭みたいなところにあるらしい。案内の看板が出ているのでそれに従って歩きました。

 

 

ここだけは前もって行き方を調べておきました。この家と家の間の細い道を通っていきます。

 

 

細い通路の先は民宿がびっしりとひしめいていました。建物の造りが一般民家であり、そこに看板をあげてある感じで、一見普通のお宅と区別がつきません。

 

 

矢印を頼りに

 

まるで宝物探しをしているよう・・。しかし、こんな立てこんだところにそんな「大」そてつがあるんだろうか。

 

 

最後の矢印。右へいけ!

 

 

ここ、民家の敷地内と違うの?この建物の角を曲がると

 

 

あった!!!

 

 

本当に家の庭。びっくり 周囲は民家と民宿です。「どこかのお宅の庭」そのもの。そして庭の全域をソテツが占有している感じ。めっちゃアンバランス感雷というのが第一印象。

 

 

樹高は4.5m~6.5m、全幹の周囲は5.2mとのこと。八本が株分かれして全方位に広がって伸びている感じです。日本海側ではここが北限。伝えられる話によると1300年以上前にインド人が植えていったらしいです。インド人って中国人(華僑)と同じくらい商売熱心な民族というイメージがあるんですが、当時から日本とインドの間にも活発な往来があったのでしょうか。またその時代から常神には人が住んでいたというのは、この地域が気候や食べ物に恵まれた豊穣の地であったことが伺えます。

 

 

 

一部は柱で支えてありました。周囲に建物があることで、このソテツは強風雨などからも守られてきたのかもしれません。

 

 

 

この南国感。若かりし頃にバックパックを背負って旅した東南アジアや南太平洋の島とか思い出します。これが福井県と思わないですよね。こういうイメージを覆す経験ってなんか楽しいです。

 

 

 

 

 

大ソテツをあとにして、集落内を再び歩いてみることにしました。先に歩いた小川地区以上に密集感が高いです。

 

 

 

 

海の前の通りまで戻りました。なんかめちゃめちゃ遠くまで来たような気がしたけれど、実際には自宅から1時間の距離です。身近な場所でさえまだまだ未知の土地がたくさんありますね。遠くにいけない今の時期は身近なところでいろいろ探検してみたいです。そして今回もまたどこにいってもほぼ閑古鳥が鳴いている状態の民宿、旅館を目にして、観光業に携わる方々の苦境を思いました。がらん・・とした民宿の玄関の様子を目にすると、やっぱり切ない気持ちになります。早くコロナが収束して活気が戻ってきてほしいです。