4月19日。京都府舞鶴市の金剛院。平安時代創建の由緒あるお寺です。この辺では紅葉の名所。関西花の寺のひとつとしても有名。

 

 

門をくぐると視界に飛び込んできたのは輝くばかりの新緑の色。

 

 

 

 

前回、紅葉を見ることに気が急いて拝観を忘れていた宝物殿。今回は見せていただきました。

 

 

職員の方が宝物殿の鍵をあけてくれ、「それではご自由にどうぞ」とひとりにしてくれました。室内には平安~鎌倉期の立派な仏像が並んでいました。この辺のお寺で拝観する仏像にはこの時代のものが結構多いのですが、素人目にも保存状態が良いのがわかります。以前は仏像と言えば黒っぽい茶色のイメージが強かったけど、こちらで目にする仏様は往時の鮮やかな色彩が残っているものが多いです。快慶作の執金剛神像にも金色や青色が全身に残っていて、本来はこんなに明るい色を纏っていたのだなあ!と感慨深かったです。仁王様の像も全身が赤色。憤怒の形相に更に迫力が増してる感じでした。隆々の筋肉もすごいー。びっくり 全国に30万体ある仏像の中でも高野山をはじめとする数か所にしかないという深沙大将の像(これも快慶作)、「西遊記」の沙悟浄のモデルになった仏像だそうですが、迫力満点の怒り顔でした。

 

細川幽斎作といわれる鶴亀の庭。細川幽斎は舞鶴・田辺城の城主でした。

 

 

 

 

参道にいきます。三重の塔まで続く緑のアーチ。

 

 

 

その途中にあるのですが、高岳親王お手植えとされる榧(かや)の木。青紅葉の向こうです。

 

千年ガヤといわれています。鳥居がミニサイズに見えてしまう。見上げる巨木です。

 

 

更に歩く。きれい。

 

 

 

三重塔が見えてきました。

 

 

 

今度は本堂までの石段を登ります。これだけなのに?と思うほどの段数なのだけど、急傾斜なだけに一気に登るとかなりしんどい。でも途中の緑がきれいで一段一段あがるたびにみえる景色が違ってこれもよかった。

 

 

三重の塔と同じ高さの位置から。

 

 

到着。鐘楼も緑色に染まっているかのよう。

 

 

本堂です。紅葉の時はやはりここも結構人が多くて撮影時は人をいれないよう気を遣いましたが、この日は全山貸し切り状態でした。周囲には誰もいないし、マスクを外して深呼吸しました。空気が美味しい。ああ、マスクのない普通の状態ってこんなに楽だったのか!と、この時に改めて認識しました。

 

 

 

 

 

石段を下りて帰途。再び門の前で。近場でしたがとてもリフレッシュできました。5月いっぱいくらいまではできるだけ多くこの美しい緑に触れたいと思います。