4月1日。長浜市の豊公園からの帰り道は既に夕刻。どうせ通過するのだからということで、海津大崎経由で帰ることにしました。
小浜市と長浜市のちょうど真ん中あたりですね。ここは湖沿い4kmに渡って桜並木が続いています。昼間は混雑していたようだけれど、陽が暮れた後は、いつもの静かな風景でした。私はこの湖北の静的な風景が大好きです。風のない日は湖面が静止して動かない、まるで絵画のような風景が広がってます。
対面二車線の狭い道路なので、きれいな景色に出会ってもなかなか勝手に道沿いに車を停めるわけにはいかないのですが、数か所、駐車場らしき場所や公園ぽいのもあって、そこに停めて写真を撮りました。昼間にくるならシャトルバスを使うか、覚悟して駅から数キロ歩くかでないと、ただドライブして通り過ぎるだけ・・になりそうでした。💦
太陽が沈んだ後のこの時刻は白色の靄がかかったような世界。車を走らせていると、ふわふわ揺れる満開の桜の枝のアーチが次から次に表れて、そのさまが幻想的でとてもきれいでした。
釣り客二人。
向こうにみえるのは竹生島です。国宝がうじゃうじゃ残っている宝箱のような島。
湖面に向かって枝が下向いている様子、この眺めがすごく好き。
昼間の豊公園はこの春のお花見で一番華やかな印象が残りましたが、「心に響いた」風景は実はここでした。なんだろう、日本人のDNAに強く訴えてくるような、心の奥に染み入ってくるような感じ。いまでも強く余韻が残っている脳内映像が薄暮の中に揺れるふわふわの白い花びら。夢を見ていた・・みたいな印象があります。
桜シーズンの後はまた静かな湖北に戻ると思うので、今度は晴れた日に新緑を楽しみにゆっくり出かけたいと思います。