敦賀港近くにある2棟の赤レンガ倉庫。明治38年の建物で石油貯蔵用の倉庫として設置されたのが始まり。当時、敦賀は大陸(ロシア、ヨーロッパ)への窓口であり、欧亜国際連絡列車が発着する街でした。この倉庫の壁をちょっと離れたところからみると、文字が薄く残っているのがわかります。右から左へ読むかたちで「紐育スタンダード石油倉庫」って書いてあるのかな。
石垣に穴太積みというのがあるように、煉瓦の積み方にも、「フランス積み」、「イギリス積み」、「オランダ積み」などというのがあることを知りました。この倉庫はオランダの煉瓦を使った「イギリス積み」。その特徴はレンガを並べるときに、長手だけの段、小口だけの段を一段おきに積む方式のことなのだそう。いわれてみれば、一段おきに横長のと短いレンガが交互に積まれていますね。面白い発見!
217 レンガの積み方 | 2021ものづくり総合大会 (jma-seisan.jp)
2009年に登録有形文化財に登録され、2015年にレストラン、ジオラマ館として再オープンしたのだそうです。私が福井に引っ越してきた時は既にレストランがありましたが、このように観光整備されたのはまだ最近のことなのですね。
古びたレンガの壁ってアートな感じがしていいなと思います。
内部です。ここは北館と南館とつなぐところ。黒のスチールがかっこいい。

自販機もレンガ仕様。
倉庫横に昔の電車が置いてありました。
かつて小浜線を走っていたもの。まだ地方で普通に走ってそうですが、角の部分がまるまっていてやはり前時代感が。
この後、内部のジオラマ館とリカちゃん人形の企画展をみにいきました。続きます~。