滋賀旅行2日目は五箇荘のまちなみを歩きました。その前にガイドブックで、近隣のおすすめの観光スポットとされていた石馬寺にいってみることにしました。近江八幡から車で30分くらい。静かな山里にあるお寺さんでした。いまから1400年前の推古2年(594年)に聖徳太子が建立したといわれるお寺です。その時は何も考えずに訪れましたが、あとで調べてみたらなかなかのパワースポットらしいです。びっくり 

 

 

「かんのん坂」。歴史を感じる石の階段。こういう石段を乱れ積みというのだそうです。ここを訪れたのはまだ午前中だったはず。曇り空といこともあったけど、どこか鬱蒼とした雰囲気。ちょっと怖い感じもする。霊力ある場所ってこういう感じなのかな。

 

 

ある程度のぼったところに更に上に向かう石段と石馬寺方向に道が分かれてました。更に上はどこまで上がれば良いのか皆目見当がつかず、当初の目的通りに石馬寺のほうへ。石馬寺と彫ってある書体が独特な感じがしますね。

 

 

 

 

「山寺」という雰囲気の静かな境内です。建物の中にいって拝観料を納めました。お寺の方と話している時に、そこに白洲正子さんの著作「かくれ里」が置いてあるのをみつけました。お寺の方に尋ねてみたら、白洲正子さんはこのお寺にもいらしたそう。もう50年も前の話ですけれど。この本は随分前に読みました。あのエッセイに取り上げられていたお寺だったなんて。とても感銘を受けたことは覚えているのに、その詳しい内容を殆ど忘れているという。えーん もう一回読んでみなくては。

 

 

本堂に向かう途中に通った石庭。白洲正子さんはこの石庭の借景となっている岩山の石組みを大変賞賛されていたと説明してもらいました。

 

 

正子さんは石庭の奥にある断崖が日の光を受けて色が変わる様子をご覧になって、それを「井戸茶碗の名品のよう」と賞賛されていたそうです。あいにく太陽の光がのぞめないこの日でしたが、肌の滑らかな高麗茶碗に例えられる美しい岩肌は自然が生み出した宝物ですね。

 

 

そのまま宝物殿を拝観。そこに安置される数々の仏像は素晴らしいものばかり!写真撮影ができなかったのでいただいてきたパンフレットの写真をちょっとだけ。

 

 

ガラスケースに収められるでもなく、至近距離で拝観できるのもありがたいことでした。由緒をみるとどれも平安期から鎌倉期に彫られたものばかりで国指定の重文となっています。表情とか身体の動きとかとても動的でリアルでその迫力が怖いくらいでした。都から遠く離れた場所であったので戦火から免れて今までそのお姿を残してこられたのですね。これだけ素晴らしいものがひっそりと山里に残っているところも不思議な感じがしました。

 

再び外へ。

 

行者堂。

 

季節は冬だけれど、まだまだ僅かに晩秋の名残も。

 

 

 

このお不動さんは、なんかかわいい。(笑)

 

 

 

また石段を下りて駐車場まで戻りました。次は五箇荘を目指します~。