11月17日。傘松公園から登山バスに乗って成相寺へ。くねくねの急坂は私の運転では無理。バスに乗って良かった。

 

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本堂です。天皇の勅願寺になったのが704年。この辺のお寺も歴史が古いものが多いですね。昔から「願いが叶う寺」として慕われてきたそうです。

 

 

 

下から上をみあげてみる。わあ、なんだかすごい迫力。無数のお札はそれはそれは多くの人の想いが込められているみたいで。遠い昔からここに詣でた人たちの気迫に圧倒されるような気もちになりました。

 

 

本堂は当初はもっと高い山の上に建てられていたのだそうです。内部は撮影禁止なのですが唯一撮影OKなポイントがあります。左甚五郎の木彫りの龍です。

 

 

左甚五郎というと日光の猫の木彫りが有名ですね。以前、日光東照宮にお詣りして実物をみた時、随分小さくて、「えー!これがそんなに有名なの?」、と思った記憶がありました💦。それに比べるとこちらの龍は随分迫力がありました。甚五郎本人は飛騨の彫刻職人だったそうです。江戸時代に雨乞いのために龍の彫刻を成相寺に奉納することになり、ちょうど宮津に滞在していた甚五郎に製作を依頼したのだとか。製作にあたっても不思議な逸話が残されています。右から見ても左からみても自分のほうをみているように見えることから「真向きの龍」といわれているそうです。ということで今度は斜めから。ん。こっち見ているのかな。ちょっと微妙。うーん

 

 

ご本尊の観音さまは小野小町も信仰したとかで、拝むと美しい人になり、特に女性の願いをかなえてくれるのだそうです。願い事がかなう(成り合う)寺→「成相(なりあい)寺」といわれているほどらしく、ご利益がありそうですね。

 

本堂の後ろにも燃えるような紅葉がありました。境内は赤というより明るいオレンジ~朱色のもみじが多かったです。太陽の光を受けてキラキラと輝いていました。

 

 

 

 

 

優しそうな観音様。この石像は外にありました。

 

これは鉄湯船。手水鉢のようになってますが、もともとは熱湯をいれて、かかり湯をするのに使用したものなのだとか。これも製作は鎌倉期と大変古いもの。いまも外においたままで現役というのがすごいなと思いました。国指定の重文です。

 

 

本堂前の石段を下りたところにある巡礼堂。

 

お堂の前には百度石が。

 

 

もうひとつこのお堂の入り口にお地蔵様がおられます。一願一言地蔵さまという名で、どんなことでもかなえてくれるそうです。650年前に創られたこちらも長い歴史があります。その間にもどれだけ多くの人の願いを聞いてこられたのでしょうか。

 

それほど広くない境内でしたが、ぐるっと歩いてみて、感覚的なものですが、このお寺さんにはとても優しく明るい気を感じました。

 

 

参拝者が奉納していく小さいお地蔵さま。表情は自分で描くのでしょうか。ひとつひとつ個性があって、めちゃめちゃかわいい。

 

 

こちら「撞かずの鐘」が収められている鐘楼。

 

悲しい逸話があるようです。

 

 

第二駐車場に向かう細い道のもみじの色づきが見事でした。

 

 

 

 

成相山には展望所が2か所あります。一か所はここからも徒歩で3分くらいの弁天山展望台、もう一か所は徒歩で40分ほどはかかるというパノラマ展望所。当初は頑張ってパノラマ展望所までいってみようかと思っていたのですが、まあ、この坂道の急なこと。角度30度くらいあるのではないかという。坂の前に立って目の前を見上げていたら、年配の女性に話しかけられました。ご自身はさきほど車でその展望台まで行ってきたとのこと。道はくねくねで、ものすごい急坂だったと。歩いていくのはやめておきなさい、と言われました。(笑)ということで、ひとさまのアドバイスは素直にきいておくことにして、歩いていける展望台のほうへ行きました。今回も2回に分けます。