今回、初めて訪れた滋賀県立陶芸の森。丘陵地を利用した広大な敷地に美術館、産業展示館、研修館、カフェなどがある文化公園のようなところでした。美術館はあいにく企画展の数日前で観覧できなかったのですが、屋外に陶芸家の作品が数多く展示されていて、気候も良い頃、それらを見て歩くだけでも楽しかったです。上の写真は陶芸館の前で。当初どこへ行けばいいのかわからず、頂上まで運転してきてたどり着きました。
上の写真は屋外に展示されていたスウエーデンを代表する陶芸家、リサ・ラーソンのがデザインしたオブジェのひとつです。今年の春、彼女の大規模回顧展がここでありました。聴いてはいたのですが、時期的に県境を越えて出かけるのが難しかった頃でした。開催期間は信楽高原鉄道までリサ・ラーソン仕様になっていたみたいです。(観たかった!)
とっくりを持っているたぬきの像はあらゆるところで目にしますが、人目を憚るかのように、こっそりお酒を飲んでいるたぬきは初めて見たかも。傍に寄り添う子供たぬきの表情がかわいかったです。こういうのユーモラスで好きです。
頂上から坂を下りてきて中腹あたりにあるのがランチに入ったカフェ・レストラン。
この日は秋晴れのとても良いお天気。人も少なくて密を心配することもなくお散歩できました。
またオブジェに遭遇。先端にトンボが止まっています。
単焦点レンズでの撮影だったのでズームがきかず、これが精いっぱいの写真です。トンボも気持ちいいのかな。離れてはまたここに戻ってを繰り返し、結構長いこと止まっていました。
公園内にある休憩用のテーブルとイス。それぞれ誰かの作品でしょうか。
この先にあったのは「窯の広場」というエリア。伝統的な穴窯、登り窯がありました。この日、作業はされていませんでしたが、現在も実際に使われているようです。近くまで行ってみることができました。
この横の登り窯のところで小学生の社会見学らしき様子が。子供たちが去ってから私たちも中を見せてもらいました。複数の焼成室からなり、斜め上の方向に傾斜した構造の登り窯は江戸時代に始まったそうです。炎の熱が効率よく伝わる構造なのだとか。以前、これも陶器で有名な愛知県・常滑を訪れた時も山の斜面に築かれた大きな登り窯があったのを思い出しました。窯業の街を象徴する建造物ですね。
並べてあった焼き物はここの窯で焼かれたもの・・ではないそうですが、信楽らしい素朴な感じの作品でした。
燃料の薪。
次に向かったエリアは創作研修館の辺り。
ここには世界から集まったアーティストたちが滞在し、スタジオで制作を行っているそうです。予約すれば見学も可能だそうです。信楽は道沿いに巨大なたぬきの置物が並ぶ、古びたやきものの街・・のイメージでしたが、思っていた以上に国際的になっていることに驚きました。
陶芸の森の散策はこれくらいにして、次は車で移動し、窯元散策路にある、昔の登り窯を観に行きました。続きます~