49〜50本目。

監督:劇団ひとり
キャスト:大泉洋、柴咲コウ、劇団ひとり、笹野高史、風間杜夫
金もなく、恋人もいない売れないマジシャンの晴夫。母親には生まれてすぐに捨てられ、父親ともいまや絶縁状態で、自らの惨めな人生を恨む日々。そんなある日、行方も分からなかった父の訃報が飛び込んでくる。父は荒川の河川敷でホームレスになっていたらしい。やりきれない気持ちに苛まれた晴夫だったが、そんな彼を突然の雷が直撃する。次の瞬間、意識を取り戻した彼は、なんと40年前の浅草にタイムスリップしていた。途方に暮れ街を彷徨う晴夫は、やがて演芸ホールでマジックを披露する若き日の父とその助手を務める母と出会う。そして、ひょんなことから父とコンビを組むことになり、思いがけず人気者となっていく晴夫だったが…。〜All Cinema~
2014年日本映画。「バック・トゥー・ザ・フューチャー」を思い出すような設定。劇団ひとりさんの原作、監督作品で、御本人も大泉洋さんの若き日の父親役として出演されています。昭和48年、49年の日本。バブルにはまだ遠いけれど、戦後の復興も一段落した頃ですね。まだ埃っぽい街の様子、レトロなインテリアなどどこかで目にしたような懐かしい光景。劇団ひとりさんってロマンチストなのだなあと感じました。

自分なんて生まれてこなかったら良かったと投げやりになっていた主人公。40年前の母親は自分の命と引き換えにしてでも息子を生んでくれた。父からも母からも求められてこの世に生まれてきたことを知った彼の人生は今後もっと前向きに変わっていくのではないかしら。「愛された記憶」はひとりの人間にとって何よりもの財産であり、その人を強くするものではないかと改めて思いました。

現代:THE AFRICAN QUEEN
監督:ジョン・ヒューストン
キャスト:キャサリン・ヘップバーン、ハンフリー・ボガート
第一次大戦下の東アフリカ。船長チャーリーと宣教師の妹ローズを乗せた蒸気船“アフリカの女王”号は河を下っていくが、彼らの行く手には激流や大瀑布、そしてドイツの戦艦が待ち受けていた! C・S・フォレスターの冒険小説を、H・ボガートとK・ヘプバーンという見事なキャスティングでJ・ヒューストンが映画化した傑作ロマン活劇。船上で繰り広げられる二人の芝居から、クライマックスの敵の砲艦襲撃シーン、そしてラストシーンの意表を突く展開まで、いろいろな意味で目を離させない面白さだ。後年、この作品と監督J・ヒューストンをモチーフにクリント・イーストウッドが手掛けたのが「ホワイトハンター ブラックハート」である。〜All Cinema~
1951年アメリカ映画。ハリウッドを代表する名優二人が出演する作品ということで結構有名な作品だったと思います。70年近く前の映画。現代からみると「え?こんなもの?」と思ってしまう内容でしたが背景との合成とか当時としては多分現代のCGみたいな最新技術だったのかもしれません。ハンフリー・ボガートというと「カサブランカ」での役柄があまりにも印象に強いので、この作品でのあまりにもの役柄の違いに驚きました。あの気障でニヒルなボギーがこの映画ではがさつな飲んだくれの中年男性という設定です。感想はまあまあ。ちょっと退屈。アフリカの高温高湿度な空気感はよく伝わってきました。ああ、早くシャワー浴びたい!!という気持ちになってしまいました。