45〜46本目。

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監督:西川美和
キャスト:笑福亭鶴瓶、瑛太、余貴美子、井川遥、香川照之、八千草薫、松重豊、笹野高史

山あいの小さな村。数年前、長らく無医村だったこの地に着任して以来、村人から絶大な信頼を寄せられている医師、伊野治。そんな彼のもとに、東京の医大を卒業した青年・相馬が研修医としてやって来る。最初はへき地の厳しい現実に戸惑い、困惑する相馬だったが、村の人々に親身になって献身的に接する伊野の姿に次第に共感を覚え、日々の生活にも充実感を抱き始めていく。そんなある日、一人暮らしの未亡人かづ子を診療することになった伊野。病気のことを都会で医師をしている娘に知られたくないからと、かづ子から一緒に嘘をついてほしいと頼まれる。しかし、それを引き受けたばかりに、伊野は次第に追い込まれていくことになり…。〜All Cinema~

2009年日本映画。この監督さんの作品を観ていると以前、一人で旅したウィーンで観た世紀末の画家エゴン・シーレの作品のイメージがだぶってしまうのです。人間には美しい部分と醜い部分があること。普段は隠している醜い部分を容赦なく描きだしたその作品を目の前にして動けなくなってしまった思い出。西川監督の映画をみているとその時のことが蘇ります。この作品も人の二面性が随所に描き出されている感じ。主人公は鶴瓶さんが演じる無資格の医師。「嘘」は決して良いことではない。でも「有資格」だからといってその人が「本物」といえるのかしら?という内面の善悪を問うている作品でもあるようにも感じました。


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原題:Regarding Henry
監督:マイク・ニコルズ
キャスト:ハリソン・フォード、アネット・べニング、ビル・ナン

ヘンリー・ターナーは、ニューヨーク屈指のエリート弁護士。今日も大病院の失態の責任を救うと、訴えていた患者を後に裁判所を出た。家では毎日仕事で奔走する為、妻や娘と余り接点を持っていない。そんなある日、彼はタバコを切らしたために深夜ストアに行き、そこで偶然居合わせた強盗に撃たれてしまう……。ハリソン・フォード演じるエリート弁護士が、一発の銃弾により記憶を失い、そして立ち直るまでの様子を、家族や様々な人々の心のふれあいを通して描いた感動作。~All Cinema~

1991年アメリカ映画。じんわりとくる良い作品でした。ストーリーもシンプルでわかりやすい展開。でもそれだけにもうちょっと捻りがあったり心理面で掘り下げるような深みがあっても良かったかなと思います。配偶者に隠していた嘘がばれるきっかけというのがSNSやメールではなく「手紙」というのも今となってはとても古典的なものに思えました。笑い泣き