75、76本目。

原題:CAST AWAY
監督:ロバート・ゼメキス
キャスト:トム・ハンクス、ヘレン・ハント
チャックはフェデックスに勤めるシステム・エンジニア。ある日、彼の乗った飛行機が太平洋上で墜落。奇跡的に一命は取り留めたものの、彼が流れ着いた先は誰もいない無人島だった……。~All Cinema~
2000年アメリカ映画。タイトルは知っていましたがずっと観る機会のなかった作品でした。無人島で孤軍奮闘するトム・ハンクスの演技が凄み一杯で引き込まれるように見入ってしまいました。足を岩にぶつけて怪我をする場面とか虫歯の痛みに耐えられず自分で抜歯する場面とか見ているこっちも「痛-っ」と思ってしまう。輸送荷物のひとつだったバレーボールのWilsonがトム・ハンクスの孤島での相棒になり、まるで人格を持っているかのように見えてきました。なので最後のふいの別れの場面はとても悲しかったです。4年後奇跡的に救出されアメリカに戻る彼。無人島ではあれだけ手にいれるのに苦労した火や食料が簡単に手に入る場面がなんだか印象的。ストーリーは逆境に次ぐ逆境なのだけれど、最後は希望を抱かせるようなものが伝わってきます。主人公が4年前までの仕事一辺倒の脂ぎった雰囲気がなくなって、雰囲気ががらりと変わるところも印象深かったです。この俳優さんの演技力でもっているような作品でした。

監督:松岡錠司
キャスト:小林薫、高岡早紀、多部未華子、余貴美子、筒井道隆、オダギリジョー
安倍夜郎の同名漫画を原作に、繁華街の片隅で小さな食堂を営む寡黙なマスターと、そこに集うワケありな客たちが織りなす悲喜こもごもの人生模様を綴る小林薫主演の人気深夜TVドラマ初の劇場版。~All Cinema~
2015年日本映画。実は最初は大沢たかおさんが出演されている「深夜特急」を見たくて検索したら出てきたのがこの作品のドラマ版でした(笑)。あまり期待せずに観ていたらこれが思わぬ良作で。映画版はこのドラマ版の延長のような感じです。昭和感いっぱいの設定、人情を感じさせる内容で、心が潤う感じがします。出演するひと皆が過去や現在にわけありで、それだから他人の心の傷にも優しくなれ、かつ立ち入ったりしないところ、こういう人間関係って良いなと思いながら、いまもちょこちょこドラマのほうをみています。
昨今はSNS等で簡単に他人と繋がれるようで、実際は孤独感を深めている人が多いのではないかと思います。それだから人間同士の感情のやりとりが直にできるレトロな設定のドラマがうけるのかなとふと思いました。お店のマスター役の小林薫さん、役にはまっていてとても素敵です。


