65、66本目。

原題:INSIDE JOB
監督:チャールズ・ファーガソン
2008年に起きた世界的経済危機の裏側に迫るドキュメンタリー。20兆ドルもの大金が消え、世界レベルの経済大暴落を引き起こした原因を金融業界関係者や政治家、ジャーナリストらへの取材をもとに検証していく。本作のナレーションを担当するのはマット・デイモン。世界中を巻き込んだこの金融機関の大暴走がいかにしてウォール街の中で引き起こされていったのか、そのペテンとも思えるカラクリの実態を、金融業界の大物たちをはじめ、当事者たちのインタビューを通して明らかにしていく経済ドキュメンタリー。~All Cinema~~Yahoo!映画~
2010年アメリカ映画。第83回アカデミー賞で長編ドキュメンタリーを受賞。トップの1%が残り99%を搾取している実態が浮かび上がる内容でした。サブプライムローンという今思えば非常にハイリスクな金融商品のからくりが描かれています。リスクを無視し、焦点は短期的な利益にのみいっていて、その手法をみていると、よくこんなこと考えたものだなと思います。格付け会社さえもその非をわかっていながら、流れに与し、ハイリスク商品にAAとか高い格付けをしていたことがショックでした。しわ寄せは平凡に一生懸命毎日働く人たちのところにきて、家を失ってしまうようなことになったりしている。その一方で売った彼らは危機に陥っても税金で救われて。自分自身が投資銀行で働いていた90年代、住宅ローンを債券にする動きがありました。当時、すごく頭のいい人たちが金融工学を駆使して非常に難しい金融商品を作り出していた頃でした。職場には当時から一般とは違う「別世界感」がありましたが・・・。オバマ大統領の改革も途中で挫折したのは「ウォール街政権だから」といわれてました。資本主義は私達の生活に多くの恩恵を与えてくれているけれど、ここ暫く極端になりすぎてるように感じます。アメリカではかつてはピューリタン的な倫理観が歯止めになっていたと思うのですがそういうのも機能してないのか。日本でも昔は清貧という考え方があったけれど拝金主義の傾向が濃くなり、自分だけ良かったらいいという考え方が強まってるように感じます。このまま行きつくところまで行ってしまうのかしら・・と観終わった後は暗い気分になる作品でした。


原題:MEN, WOMEN & CHILDREN
監督:ジェイソン・ライトマン
キャスト:アダム・サンドラー、ローズマリー・デウィット
同じベッドで黙々と各々のタブレットを操作する、冷めた関係の夫婦ドンとヘレン。息子のクリスはエロサイトの影響で性的趣向がアブノーマルになり気味。そしてそのクリスが好意を寄せている同級生のハンナは、母親の手で際どい写真がネット上にアップされていた。一方、高校生のティムは母の再婚をフェイスブックで知り、友達のブランディは母パトリシアにGPSをつけられて行動を制限されていた。~All Cinema~
2014年アメリカ映画。SNSなどで他人と簡単につながれる昨今ですが、リアルで身近にいる人をあまりみてない。リアルな人間関係を築くことから逃げているひとたち、そんな姿がたくさん出てきました。どれも表面だけの浅い関係。いまどきの人間模様という感じの映画です。特に心に残るものとかはありませんでした。