
いくつか若狭関連の記事が続きます~
寒空が広がり、本格的に冬を感じ始めたこの日、小浜城址を訪れました。
小浜城は京極高次が築いたお城ですが、
完成を待たずに高次が松江へ転封になりました。
その後、徳川家の重鎮、酒井忠勝が入城し、
幕末まで酒井氏がこの地を治めました。
京極家は名家の血筋。
高次本人もとても優秀な人物だったのですが
お姉さんが豊臣秀吉の側室の一人、
浅井三姉妹のお初が高次の正室、ということで
彼女たちの七光りで出世した「蛍大名」と呼ばれていたそうです。
「蛍」なんて軟弱な名前を付けられて、ちょっとかわいそ。(T.T)
お城のすぐ近くまで住宅が迫っています。(・.・;)
お濠が埋められてしまっているのですね。
せっかくの立派な石垣が窮屈そうな感じがしました。

現存しているのは天守台と本丸周囲の石垣だけです。
石垣がきれいな状態で残っている感じです。

何本かの巨木が根を張っています。
天守のあったところ。いまは礎石が残っています。
ここに3重3階の天守が建っていたそうですが、
明治時代になってから失火により大部分が焼失。
残った天守もその後、売却撤去されたそうです。


木の枝にわずかに残ったモミジの葉っぱ。



お城のすぐ横に藩主酒井氏を祀った小濱神社が建っています。
美しいラインを描いて張られた注連縄が印象的です。


参拝客は私しかいませんでしたが、関係者と思われる方々が数名。
天井の修理の話をされている様子でした。
私がちらっと覗いたら、「どうぞ、どうぞ」って招き入れてくれてました。
邪魔にならないよう、そそくさとお詣りをして出てきました。(^-^;
神社のおみくじ。


北陸滞在時は時間のある時、神社仏閣巡りをしています。
若狭は遠い昔から京や奈良とかかわりがあった土地だけに、
立派な文化財が多く残っていて文化レベルの高い街と感じています。
なのに、観光地はどこに行っても殆ど人がいない。
京都や奈良のお寺や仏像をみて癒されたいと思っても
人の多さに疲れてしまうこの頃。
ここでは、どこにいってもゆったりと観光できるのがありがたいです。
あと、土地柄とかもまだよくわからないのですが
素朴で親切な方が多いです。
三重県よりも更にのんびりとしている感じがします。
この後は高次の妻だったお初(浅井三姉妹の次女)ゆかりの
常高寺を訪れました。続きます~ (*´▽`*)
