
先日、大阪にお住まいのブロ友さん(デジ亀さん)が紹介されていて
緒方洪庵の適塾が一般に公開されていることを知りました。
今回、せっかく北浜に出向いたので見学に行ってきました。
デジ亀さん、ありがとうございます! (*^-^*)
適塾は幕末の蘭学者、医師であった緒方洪庵が開いた私塾。
のちの大阪大学医学部の前身となりました。
有名な人では明治陸軍の創立者大村益次郎、慶應義塾大学創立者の福澤諭吉など
多くの人材を世に送り出しています。あと橋本左内、大鳥圭介とかも。
多くの人材を世に輩出した幕末私塾というと萩の松下村塾を同時に連想しますが、
調べてみたところ、この時代は各地にたくさんの
私塾があったようです。こういうのをみても、この時代のマグマのような熱気を感じますね。(^-^;
適塾紹介に戻ります。ちゃんと事前に調べていけばよかったのですけれど
公開時間は午後4時までです。で、私たちが適塾に到着したのは午後3時55分!

ああ、今回も。と思いましたが、入館許可していただきました。(^-^;
本当にすみません、なので急ぎ足での見学です。

館内はとてもきれいにメンテナンスされていました。
資料も多く展示されているのですがこちらは写真撮影NGということでしたので
部屋の雰囲気とお庭の写真を・・・
こちらは一階の部屋とお庭の一部です。



やっぱりとても興味があったのは塾生たちが暮らしていた大部屋です。

当時はたくさんの塾生がここで寝起きしていてひとりにつき畳一畳くらいのスペースしかなかったそうです。
この部屋の隣には適塾に一部しかなかった蘭和辞書を閲覧するためのヅーフ部屋がありました。
辞書はこの部屋から持ち出しできず、ここで閲覧しなくてはいけなかったそうで。
みんなここではめちゃくちゃ熱心に、いや激しすぎるくらい勉強していたそうです。
当時の学生が残したらしい刀痕。みんな血気盛りだったのだと思いますが、本当に激しい。

私が緒方洪庵と適塾について詳しく知ったのは司馬遼太郎さんの本です。
この時代を覆っていた新しい時代をつくろうという人々の精神性にとても感銘を受けました。
10年ほど前、東大阪市にある司馬遼太郎記念館を訪れ、
そこで「21世紀に生きる君たちへ」という一冊の本を求めました。
ここに「洪庵のたいまつ」というエッセイが収められています。

ネットで「21世紀に生きる君たちへ」、「洪庵のたいまつ」と検索すると全文が出てくるので
もし興味のある方があれば探してみて下さい。
「洪庵のたいまつ」については全文がここに掲載されていましたのでリンクをつけておきます。(*^-^*)
自分自身の心を引き締めたい時など、時折、読み返しています。
再びこの急な傾斜の階段を降りました。怖かった~(笑)

ビルの合間に残る適塾と緒方洪庵先生の像。

30分ほどで急いでみて周りましたが、本来なら断られて当然の閉館間際であったのにもかかわらず
見学させていただいて本当にありがたかったです。
適塾近辺の北浜の様子。

近くには大阪証券取引所。前の像は伍代友厚です。
ポンテベッキオはこの建物の1Fに入っています。(^-^;

