
ランチに行ってきました。
山崎豊子さんの小説、「華麗なる一族」は
このホテルのダイニングルームから見える
英虞湾の夕陽の描写から始まります。
(ウエブサイトからお借りした写真です)

行ってみたらお客さんが割と少なくて、窓際のテーブルに
案内してもらいました。
あいにくのお天気で曇り空でしたが。(;O;)

テーブルには大倉陶苑のプレートが。


天井にはクラシックなシャンデリアがあり、
年代を経ていますが
とても落ち着いた素敵な雰囲気の空間でした。
今回いただいたのは
伊勢海老のクリームスープ、
黒鮑のステーキ、サラダ、デザート、コーヒー
のコース。

ワインも含めて、味はもちろんですが、
五感の中で一番感動的だったのはそれぞれの
お料理の匂い、香りでした。
とりわけスープの深い香り。
そして濃厚な味。忘れられない一皿になりそうです。
黒鮑のステーキは焦がしバターのソースで。
香ばしさがなんともいえませんでした。

ポテトがついていて、
これをソースに絡めていただきました。


2種類のパンのうちで特に美味しかったのは右側のフランスパン。
厚い皮に内側はもちもちとした食感。
お代わりをお願いしたら、焼きたてのものを運んできてくれました。

私は高橋シェフがいらした頃の味を知らないのですが
このお料理も十分すぎるくらいおいしいです。


全国から食通の方々がわざわざここにいらっしゃるというほどの
レストランなので、行く前はちょっと緊張しましたが、
堅苦しい雰囲気は全くなく、サービスは誠意を感じる丁寧なもので、
リラックスして食事を楽しめました。
ところで、食事に行く前日、このホテルの料理を築きあげた
高橋前料理長の対談本と、著作の2冊を読みました。
印象的だったのは
「地の利はいかされてこそ地の利」
という一行、それから、
「火を通して新鮮、形を変えて自然」
という言葉です。
素材以上の味を引き出すことこそが料理の神髄だという。
今回はその言葉の意味を感じながら、素晴らしいお料理を味わい、
また海の幸が豊かなこの地に生まれ育ったことに
改めて感謝の念を抱きました。
せっかく近くに住んでいるので、ぜひ再訪したいレストランです。
高いですけどね・・(>_<)
志摩観光ホテル クラシック
〒517-0502
三重県志摩市阿児町神明731
三重県志摩市阿児町神明731
0599-43-1211