
できたら選挙までに読み終えたかったのですが
他の本を読んだりしていてだらだらと時間がかかってしまいました。
まだ50ページほど残っていますが、メモとして・・。
なんだか・・「無知・無関心」ほど怖いものはないと思いました。
落ちぶれたといってもまだ世界で第3位の経済大国の日本、
経済的な繁栄にカモフラージュされていただけで
こういう側面から見てみると、日米の関係って
実態は占領期から殆ど変わってないのですね。
「日米地位協定」は安保条約と同時に発効した「日米行政協定」がその前身。
その協定の中身というのが
「日本の全土基地化(沖縄だけでない)」、「在日米軍基地の自由使用」という
植民地にはあり得ても主権国家にはありえない話。
安保改定の時に行政協定→地位協定に改定し、
一見、米国が譲歩したような内容に書き換えられているけれど
実は多くの付属文書、密約が結ばれ
実態は殆ど占領期と変ってないという。
他の国、地域では絶対に受け入れられなかった危険なオスプレイ配備が
こうも簡単に進められてしまうのはここに根拠があるようです。
今後、同じロジックがTPPにも適用されるだろうと著者は書いていますが
私もこれはありうると思います。
表向きは日米が対等な関係を築いているようにみせて
密室で同じような取り決めがなされてしまうのではないかと。
それで始まってみたら日本の農業などもえらいことになるのでは。
また現在我々にとっては当たり前になっている国民皆保険という制度も
今後は崩れてしまい、現在は安価に享受できる高度医療も
将来はごく一部のお金もちしか受けられなくなるのではとか。
日本の政治家や官僚の多くが米国のいいなりになっていて
国民の大半が無関心であれば相手国にとってはこんな都合のいいことないです。
この本には条約、協定の引用がたくさん出てくるのですが
こういう文章って非常にややこしくて普段読み慣れていないと
何が書いてあるかよくわからないんですね。
解釈の問題などもその辺を利用しているのではないかと思いました。
将来的にまた日本人の戦場派遣というのも出てきそうな気もします。
いきなりではなくて、最初は「人道支援」みたいにあまり反発が出そうにない
言葉を使って、じわじわといろんなことが変わっていきそうな。((+_+))
なんだか日本の将来は大変なことになりそうという想いが交錯します。
もうちょっとこの辺を自分なりにいろいろ勉強してみようと思います。