
宮崎駿監督の同名の映画がこの夏に公開されることを知り、
作品の着想を得たという堀辰夫の小説「風立ちぬ」を読んでみました。
初めての堀作品、最初の30ページほどは流れるような文体に戸惑いましたが・・。
文字を追う中で目に浮かぶのは明るい太陽の光を受けて輝く
自然の柔らかで美しい色彩。
それぞれの場面はまるで印象派の絵画のようでした。
特に「美しい村」の自然描写にそれを強く感じました。
「風立ちぬ」でも八ヶ岳の美しい自然の姿が印象的です。
澄みきった空気感も伝わってくるようでした。
同時にこれは胸が締め付けられるような切ない物語です。
この小説が零戦の設計者堀越二郎の物語とどんなふうに
融合されて映画として出来上がっているのか楽しみです。
美しい日本の自然は実写ではなくアニメのほうが却って良いかも・・(#^^#)。