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久しぶりに大変感銘を受けた本です。
いつもメディアでお見かけする時、凛とした表情と佇まいが印象的で
私は彼女のことをとても強い人だと思っていました。
でも意外にも、彼女の文章はこんな言葉から始まっていました
 
「私は決して強い人間ではありません。自分では弱い人間だと思っています。
弱い人間には弱い人間の生き方があるのです」
 
これまでの人生、ずっと中心ではなく、隅っこに座って過ごしてきた、
中心ではなく隅っこにいると、いろんなことが見えてくる、
そして隅に座って過ごしてきた人の人生の強さというものが
自分自身を支えていると・・・
 
良い人生を生きるために・・・、
この世の中をもっと良くするために・・・、
彼女の真っすぐな考え方、生き方が伝わるメッセージは
大変心に響きました。そして読み終えた時、心の中が温かくて
優しい気持ちでいっぱいになるのを感じました。
 
前衛芸術家としての側面よりも、彼女の弱さを知るからこその強さや優しさ、
人間としての器、愛にあふれた人間性・・という印象が残る一冊でした。
 
ジョンは歳を重ねるたびに教養や気品がにじみ出る女性に魅力を
感じると言っていたそうです。だから彼は
「ヨーコが40か50になった時が楽しみだな」と言っていたそうです。
ジョンのこんな言葉も彼の価値観を感じさせる一端ですね。
ああ、だからジョンは彼女を伴侶に選んだのだなあ・・とそんなことも思いました。
 
 
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