
9連休となったこの年末年始、
実は最初の3日間はこの冬、再度の風邪をひいてしまい
寝込んでいました((+_+))
その時に布団の中で読んだ本2冊。
どちらもずっと昔から本棚に置いてあったものです。
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チャップリンの自伝は昔、チャップリン映画ばかりを集中して
観ていた頃に買ったものですが、読む機会がないままでした。
一読して、彼の勇気と、弱者に対する優しい眼差しは
この子供時代の経験あってこそなのだろうと思いました。
屋根裏部屋で日々食べるものにも困るような極貧生活の日々、
母親が精神の病で入退院を繰り返していたそうです。
母子家庭だったチャップリンと兄はその間、
救貧院を転々とするという惨めな子供時代を過ごしていました。
そこから俳優へ転じ、喜劇王へのし上がっていく半生が描かれています。
そして大スターとなってから感じるようになった孤独も綴られています。
彼の母親も若い頃は舞台女優をしていたそうです。
写真が掲載されていましたが、
穏やかで気品を感じさせる表情をした女性でした。
放浪紳士と言われたチャップリン、
きっとお母さんからの感化もたくさんあったのだと思います。
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もう一冊の本の著者、河合隼雄先生は臨床心理学者で
日本にユング派心理療法を確立した人です。
いろんなところで記事やコラムを拝見する機会はあったのですが
著作をちゃんと読むのはこれが初めてでした。
この本も何年も前に、高校時代の友人が当時働いていた京都から
「これ読んでみて!」とわざわざ郵送で送ってくれたものでした。
河合先生が、現場で働く臨床心理士やカウンセラーの
質問に答える内容となっています。
私は心理療法とは無縁の生活をしていますが、
ここに書かれている内容は、職場や家族、周囲の人々との人間関係、
世の中の事象を観る時の理解にも応用できるかも、と感じました。
人の心は大変深いもの。この本ではちょっとだけその内側を
のぞけたような気がしました。
一度、じっくり、自分の心の中を深く掘り下げ、向き合ってみたい。
実はこういうことも大切なのかもしれません。
とても面白い内容だったので、河合先生の本をもっと読んでみようと
思い、アマゾンで注文したところです。(#^.^#)