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足立美術館では館内にあるお茶室「寿楽庵」にも行ってみました。
こことは別に寿立庵という本格的な茶室建築のお茶室もあり、
こちらは夏に訪れた時に休憩させてもらいました(その時の記事はこちら)。
 
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席は立礼式(椅子席)になっていて、寿立庵より入りやすい感じです。席料は850円でした。
 
他のお客様がみえたので、遠慮して写すことができませんでしたが、壁には縦長の窓が二つあり、そこから見ることができる「白砂青松庭」は双幅の掛け軸の絵のようでした。
 
席にかけると、スタッフさんが、茶室のしつらいや茶道具などについて、いろいろ説明して下さいました。床柱は北山杉の天然しぼり、床面は志野陶石野いぶしタイルというように、ひとつひとつがとても立派なものでした。 床の間の掛け軸は松江のお殿様、不昧公の筆によるものだそうです。
 
 
 
 
 
 
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台子は梨子地葵紋金蒔絵。
皆具は純銀だそうです。
葵紋がありました。
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台子の上にある釣戸棚の絵は「海景」という横山大観の筆によるもの。
 
昭和2年頃の作品ということです。
戸板の木目は海の波、夜の霧を表しているとか。
波間を漂う一艘の舟が描かれています。
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また左側の板の上には小さく月が出ています。
静けさを感じる、見とれてしまう絵でした。
 
 
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このお茶室には純金の茶釜があります。
茶室内ではなく水屋においてあり、小さな窓から
ほの暗い空間に置かれているのが見えました。
寿楽庵ではこの茶釜で沸かした湯でお抹茶をいただくことができます。
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昭和45年11月に足立美術館開館記念として製作されたもの。
 
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主菓子は足立美術館専用のもので
「緑風」という銘。
白いんげん豆と栗が使われており、
大変上品な甘さのお菓子でした。
 
 
 
 
 
 
 
 
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お茶碗はお客さんそれぞれに異なる趣向のものが出されていましたが全て島根県内の窯元のものを使われているようです。
 
私に出していただいたのは「鼓焼」というものだったと思います(すみません、記憶が既に曖昧・・・@@;)
 
純金茶釜で沸かしたお湯で点ててもらったお薄。純金は錆びないことから、招福、延命に効ありと言われているのだとか。お正月から、こんな立派なお茶をいただくことができて、有難いことでした。
 
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