
その昔、天皇の代理で伊勢神宮に仕える斎王(未婚の内親王または女王)が、伊勢に向かう前にこの野宮で1~2年の間、身を清められたそうです。
源氏物語の「賢木の巻」にも登場するとのこと.。六条御息所と光源氏との別れの場面がここを舞台に描かれているそうです。六条御息所は光源氏より年上でプライドが高くて大変嫉妬深い女性です。生きている時は生霊となって葵上を悩まし、死後は死霊となって紫の上や女三宮にとりつきます。恐ろしいですね
。


野宮神社の鳥居です。普通の神社の鳥居と少し違うことに気が付くでしょうか。この鳥居は「黒木の鳥居」とよばれ樹皮を剥がずに使用されています。鳥居の形式としては日本最古のものだそうです。
そして、いまの時期とてもきれいなのが苔の庭です。特に雨上がりの苔庭は緑がキラキラと輝いているかのよう。野宮の苔庭は京都随一といわれているそうです。

みんなここで写真を撮っていました。
豊かな苔は見た感じ、ふわふわ。

祈りをこめて撫でると一年以内に願いが叶うそうです。私もなでなでしてきました。たくさんの人の手に撫でられたのでしょう、表面はとてもすべすべとした感触でした。

また、写真の井戸には龍神様がお祀りされており、
病気に苦しむ人を救ってくださるとか。
比較的小さい神社でしたが、学業、健康、縁結び、財運、芸能とご利益がたくさん!周囲には絵馬もたくさんかけられていました。ここから続く嵯峨野の竹林も絵になる美しさでした。
