と題した特別展が先日出かけたMIHOミュージアムで開催されていました。

伊藤若冲は江戸時代中期の画家です。
私が初めて若冲の作品を観たのは金毘羅宮の所蔵品展でした。
若冲は花や鳥、動物を細部に至るまで精緻に描写する画家です。

金毘羅宮展で観た襖絵だったか天井画は金地の上に
様々な花が描かれていて、その華やかさ、絢爛さに圧倒される思いで
作品を眺め、見入ってしまいました。

今回の特別展でもこうした作品がいくつか展示されていましたが
メインは大きな水墨画の屏風絵でした。

若冲の作品については細密な花や鳥の絵だけでなく略筆の水墨画も多く残されているようです。
一年ほど前、新聞で「北陸の旧家から若冲晩年の大作が発見された!」という記事を
見つけました。「象と鯨図屏風」という六曲一双の作品で、
左側が潮を吹き上げながら潜るクジラ、右側が鼻を上にあげる象の絵でした。

その屏風絵が今回の特別展で展示されていました。

イメージ 1

イメージ 2

(写真はウエブサイトからお借りしました)

私が以前に観た若冲の緻密な絵のイメージとは全然違う、
とてもおおらかなイメージを伝えるもので
それぞれの動物をデフォルメしてユーモラスに描いてあるところなど
(まるで漫画みたい!)と思いました。

このほかにも同時代に活躍した与謝蕪村、曾我蕭白、円山応挙などの
作品が並び大変見ごたえのある企画展でした。
12月までやっているそうです。途中で作品の入れ替えがあるので
できるなら、もう一回行ってみたいな~と思います。