京都の東寺に行ってきました。
新幹線で京都に到着すると駅から五重塔が見えますね。
あれが東寺です。
ある意味、京都のシンボル的な建物ですね。

その成り立ちは平安遷都の際、京の南玄関、羅城門の東に建立されたもので、
後に空海に下賜され、真言密教の根本道場になったということです。
羅城門の東に建てられたから東寺。
調べてみたところ、西側には西寺もあったそうです。

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駐車場に車を止めて、拝観受付を済ませ、中に入りました。
結構広々とした空間です。
瓢箪池と呼ばれる池を囲んで庭園が作られていて、その奥に
有名な五重の塔が建っています。

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高さ55メートル。
空海が50年近くの歳月をかけて造営したのだそうです。
でもその後、何度かこの塔は火事で焼失しているので、これは再建。
再建といっても、直近で徳川3代将軍家光によるものなので400年も前の建物なのですね。
近くで見るととても豪荘な感じ。
外国人のお客さんもたくさんいて、写真を撮っていました。

広い境内には他にも立派なお堂があります。
こちらは金堂。

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金堂も一度焼失していて、現存のお堂は豊臣秀頼が発願し、
片桐且元を奉行として再興させたもの。
桃山時代の代表的建築だそうですが、外観よりも本当は中が素晴らしかったです。
中は写真撮影禁止なので、ここで紹介できないのがとても残念なのですが
「薬師如来座像」「日光菩薩」「月光菩薩」の三尊像がありました。
思わず、息を止めて見入ってしまいそうな静かな迫力を感じました。

最近は仏像を見て癒されるという人が多いと言われています。
幸か不幸か、私の場合は、その感覚はありませんでしたが
「美しいものを観た感動」はしっかりありました。
素晴らしかったです!

その横にある講堂。

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優美な外観ですが、こちらもやっぱり外観より中がすごかったです。

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堂内の檀上には21体の仏像が配置されています。
写真撮影禁止だったのでパンフレットの写真を撮りました。
私は密教のことを全然知らないので、どう説明してよいのかわからないのですが
曼荼羅というものがありますよね。
大日如来を中心としてその周囲に菩薩様とか如来様が取り囲んでいる図です。
これが講堂内の空間に立体化されているんですね。
密教の世界を表す、曼荼羅を3Dにしたもの、って何かに書いてありました。

大日如来を中央にして周囲に4体の如来像、左側は不動明王や金剛夜叉などの5体の明王像、
右側には5体の菩薩像、両脇を帝釈天とか梵天、と立派な仏像がずらりと並んでいるのです。
すごい迫力で、言葉にできない驚きと感動を覚える空間でした。


東寺といえば駅から見える五重の塔と、毎月21日に開かれる骨董市のことくらいしか
知らなかったのですが、こんな立派な建造物の中に、
国宝、重文級のすごい仏像があふれるように並んでいるとは。
それだけでもここを訪れる価値が十分なくらいあると思いました。



そうそう、京都に来たら忘れてません。^^ ↓

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それからもうひとつ気になったのが、東寺の外壁。
斜めに傾いていました。
崩れてしまわないか心配です!

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