昨日から8連休が始まりました。
普段の睡眠不足を取り戻そうと昨日は特に用事もいれずひたすら寝てました。
起きたら午後3時でした。(ーー;)

観たい作品がたくさんあるのに4月は2本だけ。


ザ・バンク 堕ちた巨像
テロや紛争を利用して、暴利を得ようする強欲にまみれた
巨大プライベートバンクの陰謀と、国際社会の闇を描いたサスペンス。
自らの利益のためには殺人まで犯してしまう、
モラルも何もないと言った組織と正義を貫こうとする捜査官の話です。
表には絶対出ないけれど、こういう話は、実際、裏でありそう・・と思えるような。
後味やや悪い。
でも社会派ドラマが好きな人には面白いと思う。
ズキューン、ドキューン、バキューン!のシーンだけは相変わらず苦手でした。


スラムドッグ$ミリオネア
今年のアカデミー作品賞受賞作です。
テレビ番組「クイズ$ミリオネア」に出演したスラム街育ちの少年が
次々と正解してしまうので、これは不正をしているのではないかと
裏で拷問を受けてしまう。
警察の尋問と彼の過去の話から真実が明らかに、というストーリー。

この映画は格差社会、裏ビジネス、虐待、宗教問題など現代のインドが
抱えているたくさんの問題をあぶりだした作品だと思います。
こちらも、暴力シーンが出てくるし、
思わず目をそむけたくなる場面もいくつかありました。

私は20代前半のころまでは、たくさんのアジアの国を、その殆どをひとりで旅行しました。
映画に出てくるようなスラム街、そこで暮らす人たち、
妙に狡賢く金品をせしめとろうとする子供たちとか嫌というほど見ました。

車が信号で止まるとどこからか無数の人が寄ってきて、開けてある窓から
施しを求めて、何十本もの腕が入ってくるんです。
目の前に差し出される何十本の手の中には
指が三本しかない手とか、ケロイドだらけの手とかどきっとするような手があるのも本当。
私たちのような観光客の憐みを買うために大人がわざと子供を不具にすると
聞かされていましたが、本当にこういう子供たちはいるし、それを後ろで操っている
大人たちもいるんですよね。
木の陰から、子供たちに「いけーっ!」って命令している怪しい大人の姿とか見たことありますし。

数々のアジア旅行の中でも大学時代に行ったインドは一番カルチャーショックが大きかったし、
後々まで、おばかな女子大生なりに、いろいろ考えさせられたものです。

この映画も作品賞を受賞するだけあって、濃い内容でした。
観る価値は十分にあると思います。