早いもので、もう2月です。
先月は4本、映画を観ました。


ブーリン家の姉妹
16世紀イングランドの王室を舞台にした
ヘンリー8世をめぐるブーリン家の姉妹の物語。
衣装や建物などの時代考証が素晴らしく当時の宮廷の様子が
よく伝わってきました。
重くて、暗くて、実にイギリスらしかった。
日本もそうだけれど昔の女性は男の子を産まなかったら
本当に立場がなかったのですね。
権力者の周りには四六時中陰謀の渦。
ヘンリー8世が一時的にせよ、心清らかな
妹のほうに惹かれたのもわかる気がしました。
男の子を産まなかったことで次第に王の愛情も薄れ、姦通の罪を負わされ
処刑された姉のアン。その娘がのちのエリザベス一世として
イギリスの君主になるのは歴史の皮肉。


チェ 28歳の革命
今でも偉大な革命家として名を残している
チェ・ゲバラの半生を描いた作品の第一編。
ストーリーの途中までジャングルでのゲリラ戦ばかりで
それぞれの人物像とか把握しづらかったです。
私はこの人のことをあまりよく知らなかったので
映画を見た後、YouTubeで監督や出演者のインタビューを
いくつか見てやっと多少理解できたところです。
この人は日本でいえば坂本龍馬みたいな人なのかな。
権力とかそういうものには興味はなくて
真の意味での革命家だったのだろうかと思います。
後編も先週から上映が始まったので今月中に
こちらも観にいく予定です。


コレラの時代の愛
19世紀後半から20世紀にかけて
好きな女性への想いを半世紀にわたり持ち続けた男性が、
相手の女性の旦那さんのお葬式の日に
告白しに行くという話です。
どこかですごい盛り上がりがあるわけでもなく
好きな女性への想いを募らせる50年間が淡々と描かれているのですが
観ているうちに、ほろほろと涙が出てきてしまいました。
私の友人もこの映画をみたと言っていたので感想を聞いてみたら
いまひとつと言っていました。やっぱりこれも
観る人によって評価が分かれそう。
原作はノーベル賞作家ガルシア・マルケスの代表作のひとつだそうで
こういう話は本でじっくり読んでみたいです。


誰も守ってくれない
一昨日に観たばかりなので印象に強く残っています。
現代のネット社会の恐ろしい一面を浮き彫りにした
ストーリーだなと思いました。
他人の不幸を喜んで面白おかしくネタにするところとか
人間のこういう醜い部分が顔の見えないネット社会では
とりわけ露わになって出てくるのですね。