この書庫についても最近何も書いていなかったので今日は三重県のことなど。
桑名城があった場所は今は九華公園と呼ばれています。

桑名城は揖斐川を利用した水城で城内から船で川に出ることができたそうです。
公園の中を歩いていても水を湛えた堀が随分目につきました。

桑名に本格的な城郭が築かれたのは1601年。
関ヶ原の戦の翌年です。
初代城主は徳川四天王のひとりと言われた本多忠勝でした。
この人の銅像が公園の入り口にあります。

威風堂々としてかっこいいです。
「家康に過ぎたるものが 二つあり 唐の頭に本多平八」
とまで言われたくらい家康にとってはなくてはならない腹心の武将でした。
随分前に読んだ本で関が原の戦の後、自分の命を投げ打ってでも
娘婿の父と弟である真田昌幸、幸村父子を助けようとしたエピソードは結構好きでした。
でも本多忠勝が桑名にいたのは二年くらい、あともう一人本多姓の城主がいて
その後は幕末まで松平家が治めていたようです。
幕末戊辰の役の時に桑名藩は旧幕府側に付きました。
藩主は最終的に五稜郭で降伏し、桑名城は新政府軍に無血開城したため市内は兵火を逃れました。
その時、新政府軍は天守閣の代わりとなっていた三重の辰己櫓を焼き払って
桑名城落城の印としました。
ここはその辰己櫓が建っていた場所

桑名が辿ってきた歴史を想いながら散策してみるのもいいかもしれませんね。