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毎月、勝手に「リフレッシュ連休」と名前をつけて
金曜日か月曜日に休みを取っています。
昨日はこの連休のための有休を取って
先日更新したパスポートを受け取りに行ってきました。

その後はお天気が良かったので伊勢方面に車を走らせ、
宮川の桜の様子を見に行ってきました。
松阪城の桜はちらほら咲き始めていますが、
こちらの桜はまだ殆どが蕾でした。

せっかく伊勢まで来たのだからと、この機会に何度も行きそびれていた
宮川沿いに建っている「尾崎咢堂記念館」に行ってきました。
庭園に植えられている何本かの桜が淡いピンクの花を咲かせていて、
澄んだ青空を背景にとても美しかったので今年初めての
桜の写真を撮らせてもらいました。

記念館は白亜の洋館の佇まいが印象的。
館長さんが中の展示についていろいろ説明して下さいました。

尾崎咢堂の「咢堂」は雅号で本名は「行雄」といいます。
この人は三重県から選出され、
63年間に及ぶ連続25回当選という記録をつくった人です。

日本が戦争に傾斜していった時代、時世の句を懐に、
暗殺されるのを覚悟で堂々と軍部批判を行った人でした。
自分の良心を信じ、信念を貫く彼の生き方は
なかなか誰でも真似できないものがありますが、
常に国のため、世の中全体のために尽くすことを優先し、
必ずしも自分の選挙基盤である地元への利益誘導をするわけでも
なかったこの人を63年間支え続けた伊勢の人達の心意気もたいしたものだと思いました。

あと印象的であったのは多忙な政治活動の傍らで、
非常に多くの著作や書を残し、短歌も詠み(与謝野晶子に弟子入りしていたそうです)、
趣味の範囲が驚くほど広かったこと。

仕事に全然関係のない趣味が意外なところから仕事へのヒントをくれることがありますが、
尾崎行雄の場合もそんなことがあったのでしょうか。

尾崎行雄のことは「憲政擁護運動」に絡めて社会科の教科書で
名前を見た程度しか知りませんでしたが、
昨日はここに行ったお陰でいろいろ学ぶことができ、予想外に有意義な休日になりました。
さて今日はちょっと足を伸ばして本当に咲いている桜を観にいってきます。