イメージ 1

先週は小澤征爾さんの指揮で新日本フィルを聴いてきました。
私は演奏会場の県立文化会館の会員になっているので優先的に
席を確保できたけれど、さすがに「世界のオザワ」が指揮される
コンサートということで全席完売でした。

演目はラヴェルのピアノ協奏曲と
チャイコフスキーの交響曲第一番 「冬の日の幻想」でした。

ピアノは中国出身の若手ピアニストのユンディ・リで
この人のピアノを聴くのは初めてでした。
運よく、ステージに向かって左側の席だったので
ピアニストの指の動きがよく見えて、あの目で追えないほどの
速さの指の動きには感嘆。
ラヴェルの曲はすごく美しくて、心に染み入るようで
本当に感激しました。

チャイコフスキーの交響曲はコンサートで演奏されるのは
殆どいつも4、5、6番なので1番を聴くことができて良かったです。
なぜいつも4、5、6なのかな。
私は個人的には3番の「ポーランド」も結構好きなんだけど。

ただ小澤さんは最近、体調を崩してらしたそうで
病み上がりのせいか、どこかお疲れの様子ではないかと感じました。
もちろん演奏は素晴らしかったです。
でも以前、ステージに現れた時に感じたオーラとか、演奏が始まった時の
鬼気迫るような指揮とか、そういうのが今回はなかったような。

現在はウィーン国立歌劇場の音楽監督も務めておられ、年齢的なことも
考えると、日本と海外を行き来して、あれだけ体力を消耗する仕事を
続けるということは並大抵のことではないと思います。
早く本調子に回復され、今後もできるだけ長く、
いつまでも小澤さんの音楽に触れる機会があればと願うばかりです。

ちなみに小澤征爾さんは中国・奉天生まれ。
関東軍参謀の板垣征四郎と石原莞爾の名から一文字ずつもらって
命名されたそうです。