最近観た映画の感想・・・

「RENT」
1980年代後半のニューヨークを舞台にした映画です。
HIV、同性愛、麻薬、アーティスト・・
この時代のニューヨークを表すのキーワードなのでしょうか。
ミュージカル化されているだけあって
作品の中で使われている音楽は印象に強く残ります。
以前、おすぎとピーコのおすぎさんのトークショーに
行った時、この映画を絶賛されていました。
途中までは、ふーん・・っていう感じで見ていた
映画だけれど、いつの間にかどんどん感情移入してしまいました。
レズビアンとゲイ二組のカップルが描かれていますが
「愛」というのは必ずしも男女の間柄だけでなく
人間として相手を大切に思う気持ちのこと、
大切に思う相手がいることの幸せが伝わる映画です。


「奇跡の夏」
これは韓国映画。
12歳で脳腫瘍を発症し、病と闘う少年と
その家族のストーリー。
実話に基づいているそうです。
病気と闘うのは本人だけでなく、家族も一緒だということ、
健康でいること、家族がいることが
どれだけ有り難いものかと実感させてくれる映画です。
私達はつい普段の生活の中で
もっと、もっと・・と欲張ってしまいがち。
こんな映画を観た後はとても謙虚に自分の足元を
見直してしまいます。


「手紙」
先週観た作品です。
自分の弟を大学に行かせるため、強盗に押し入り
突発的に殺人を犯してしまった兄と
殺人犯の家族として生きていかなければいけない弟。
壁の中でどんな時も弟を気遣い手紙を送り続ける兄、
兄の犯した罪のために、社会の容赦ない差別に晒され
何度も人生を狂わされ、ある日、手紙を送ることを拒絶する弟。
そんな弟を支え、兄を思いやる女性。
登場する場面は少ないけれど被害者の息子の心の葛藤に
すごく共感してしまいました。
弟が何年か後に謝罪に出向いた時、彼の口から出た
「もうこれで終わりにしましょう」という言葉は
どれだけの憎しみと苦しみを経て発せられた言葉だったのでしょうか。
真の更正とは何かということを考えさせられる映画でした。