先日のF1絡みで思い出したことをひとつ。
前の年に通訳の依頼が来た時は事前に資料を用意してもらいました。

・・が、余りにも専門的過ぎて読んでても全然わからない。
それよりもネット上にモータースポーツに詳しい方が
開設していらっしゃるサイトがたくさんあり、
そちらのほうを随分活用させて頂きました。

用語や規則など初心者の私が読んでもとてもわかりやすく書かれており、
どれだけ助けられたことか。
朝から晩までF1関連のHPをあちこち読み漁っていたのですが、
そのうち横道に逸れてアイルトン・セナについて書かれたサイトに行き着いてしまいました。

そのサイトでは彼の生い立ちから始まり、
彼がレースに関わるようになった経緯、
94年にサンマリノGPで事故死してしまうまで、
彼の人生の軌跡をとても詳しく解説してありました。
セナはそのレーススキルだけでなく、
とても高い精神性を持った人だったと書いてありました。

鈴鹿で仕事をしていた時も、
セナのことが関係者の間で話題に上がりました。
(周りにはセナと一緒に仕事をしたことのある人が結構いたんです!)
降雨などの悪天候やコンディションの悪い時ほど彼は強かったそうです。
それだけ上手なレーサーだったのでしょう。
「セナ伝説」みたいなのがあって、去年は色々そんな話を
教えてもらったけど、詳細は忘れちゃった(>_<;)

二年程前になりますが、まだ名古屋で会社員をしていた頃、
ブラジルに出張したことがありました。
リオデジャネイロにある大きな会社で
F1には関係のない企業だったのですが、
ビル内を移動中に廊下の片隅に設けてある小さな祭壇が目に入りました。

立ち止まってよく見るとセナの写真が中央に飾られていて、
その周囲に何十本もの蝋燭の灯がゆらめいていました。
そこの会社の人に尋ねると

「ブラジル人はいまだに彼を忘れられなくてね、
今も皆がこうやって彼のことを毎日想っているのですよ」
と教えてくれました。

日本でも彼はとても人気があったレーサーだったということを話したら、
そのブラジル人はとても嬉しそうで
「彼のどんなところが日本人に人気があったのか?」とか、
「あなたは彼のことをどう思うか?」とか
仕事そっちのけで質問攻めになったことがありました(^^ゞ

セナは本当に素晴らしいレーサーだったのですね。
これからもずっと人々の心に残っていくのでしょう。