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私が泊まったホテルは各部屋が小さなコテージになっているものでした。
部屋の中はまだ新しくベッドも二つあり、清潔で広さも一人で泊まるには十分でした。

最初の夜、外から無数の虫や鳥の鳴き声が聞こえてきました。
それがもう一体どれだけの生き物が外にいるのだろうかと思うほどの大合唱なのです。
日本なら田舎に住んでいると夏の初めには蛙のゲコゲコ・・という鳴き声、
夏は蝉、秋になると鈴虫の鳴き声が聞こえてきたりしますが、
そこで私が耳にしたのはおそらく何十何百もの種類の虫や鳥が
一斉に大合唱をしているのではないか?
と思うほど賑やかなものでした。

でも自然の音ってそれほど煩いとも思わないのが不思議なところで、
逆に癒されるような感じでいつの間にか虫の大合唱に囲まれてぐっすりと眠ってしまいました。

翌朝、カーテンの隙間から太陽の光が差し込み始め、
そろそろ起床しようか、もうちょっとゴロゴロしていようか・・と
ベッドの中でぼんやり考えていた時、窓の外で

バサッ!バサッ!

と、枝が大きく揺れる音が。
何かな?と思ってカーテンを開けると窓の外の木の枝には「でっか~い鳥」が。

森永チョコボールを子供の頃に食べましたよね??
その外箱にプリントされている鳥の絵、覚えてますか。
あの黄色の大きなクチバシを持った鳥です。
そ、その鳥が目の前にいるのです。(°O°))
CMの世界の鳥が突然現れ、こっちも驚きましたが、
チョコボールの鳥のほうも私を見て驚いたみたい。
私と目が合ったとたん、急に姿を隠してしまいました(笑)。
あー、びっくりした。本当にあんな鳥がいるんだね・・。

シャワーを浴びて朝食を取り、
その日はガイドさんと一緒にジャングルをうろちょろすることになりました。
ちなみに私が旅行したのは12月、
この時は実は雨季であったためホテルはガラガラでお客さんは殆どいませんでした。
(普通は事前に予約するものですから・・)

私は雨季でも構わないから、
とりあえずジャングルがどういうものかをこの目で見てみたかったので
やってきたのですが、
到着してみたらなんとも運良く(?)
私が到着する前々日に雨季が明けてしまっていたのです。

連日快晴でとてもラッキーでした。
お客さんは殆どいなかったので、
ガイドさんは私に専属でついてくれました。
それも毎日(^o^)。
だから滞在中は私のわがままを聞いてもらい、
いろんな場所に連れて行ってもらえました。

同行して下さったガイドさんは当時30代後半の方で、
素朴で真面目な感じの方でした。
ここで生まれ育ったそうでどんな質問をしてもわかりやすく答えてくれる人でした。

初日は生まれて初めてのジャングルに踏み込みました。
鬱蒼とした密林の中はこれでもか、というくらい植物が隙間もなく生えていました。
そこで出会う虫がやたらと「大きい!!」のにはびっくり。(>_<;)
バッタの一種と思われる虫も軽く私の手の平以上の大きさです。

地を這う蟻んこも指先くらいあるんだよね。
間違って踏んづけてしまったら
噛み付かれて大変なことになりそうなのでハラハラしながら歩いていました。

ふと見つけたムカデも大きすぎ。
真っ赤な色をしていて恐ろしかったです。
これこそ踏んづけてしまったら命取りかもしれません。

それに、一番ドキンとさせられたのが、クモ。
人の手を広げたくらいの大きさで
毛までフサフサしたクモがその辺を這っているではないか。
這っているだけならまだしも、
たまにお化け屋敷みたいにいきなり目の前にドサっと落ちてくることがあるのです。
巨大グモが糸でびよ~んとぶらさがって私の目の前に現れたときは
さすがに心臓が止まりそうになりました。

「夜には違った光景が見られるよ」とガイドさんから言われ、また出かけてみました。
ジャングルブーツを履いてトーチを抱え、
虫除けスプレーも足に腕に首筋に吹きまくって万全の体制で出かけた夜のジャングル。

そこで目にしたものは昼間の光景とは全く違う、不思議な世界!
暗闇の中で光るキノコがあったり、煙を吐くキノコがあったり・・。
とても神秘的な雰囲気でした。

この時も大きすぎるクモに遭遇しました。
それも不気味なくらい真っ赤なやつ。
あ~、思い出すと怖いから書きたくないです。
とりあえずこのへんで、次に続きます(>_<;)