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高山市の古い街並み沿いにある建物です。
このすぐ近くにある歯科医院の医師、
藤井氏が収集された鎌倉時代以降の
美術品の数々が大きな土蔵に展示されています。

一歩中に入ると、外の喧騒とは打って変わり
とても静かな空間があり、
時間の流れまで急に緩やかになるようでした。

土蔵の中には茶道具や古久谷、古備前、高麗、
中国の陶器、飛騨春慶や輪島などの漆器が並べられています。

この他にも昔の臼と杵とか、壷とか、人形、生活道具なども
多く展示されていて、楽しめました。
私は昔の生活道具などを見るのが結構好きなのです。

そうそう、蓑もありました。
蓑って藁を編んで作る、今でいうレインコートですが
昔の日本人というのはお米を作っても本当に
何一つ無駄にすることなく生活に取り込んできていたのですね。
それだけ米作は日本の文化に深く関わっているということでしょう。

話が逸れますが、昨今のコメ輸入自由化問題で
誰が言ったのか忘れましたが「コメは日本の文化そのものだ」
と主張してましたよね。
最初耳にした時は、その意味がよくわかりませんでしたが
最近日本のあちこちを旅行するにつれ
「コメは日本の文化」という意味をじわじわ実感しています。

こんなふうに美術館ができるほど収集されているなんて
藤井さんってすごいですね。
それを一般の人の目に触れるようにもしてもらえて
ありがたいものです。

土蔵前にある日本風家屋のお部屋で
抹茶と和菓子もいただいてきました。

部屋の真ん中にある囲炉裏、
壁にかけられたネジ巻き時計、土壁・・
古き良きニッポンを見せてもらった気分です。