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安藤家は長浜市黒壁スクエアの一角にある古い商家です。
長浜はかつては今浜と呼ばれていましたが
秀吉が築城した時に「長浜」と改め、城下町として
発展しました。
安藤家は秀吉から自治を任された
十人衆の一家で、現在の邸宅は明治のものだそうです。

外観は虫籠窓や紅殻格子が施され、
邸宅内は落ち着いた上品な雰囲気が漂い、
かつての住人の美意識が伺われるようでした。
「古翠園」と名付けられた庭園の眺めも良かったです。

どの方向からでも日本文化を学ぼうとすると必ず行き当たるのが
廬山人という人ですが、ここには彼の最高傑作と言われる看板が常時公開されてます。

「呉服」と書いてあります。
サイズは縦96センチ、横417センチ、厚さ9センチと
近くで見ると迫力満点。それもケヤキの一枚板。
すごいですね!

安藤家は明治初期から福島で絹糸紡績製造と呉服店を経営していて
かつて親交のあった廬山人に製作を依頼したものだとか。
素晴らしい筆致にしばらく看板の前に正座したまま見入ってしまいました。
また長浜に行くことがあったら、きっとまた寄ってしまうだろうなあ、と思う場所でした