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プラハではクラッシックのミニコンサートに2回行きました。
コンサートのチケットは事前に予約でもしない限り
聴きに行くことができないものだと思い込んでいたのですが、
実際街角をぶらぶら歩いていると
あちこちの教会やホールで観光客向けの
ミニコンサートが行われていました。
チケットも簡単に入手できたので試しに行ってみることにしました。

演奏はもしかしたら現地の音楽学校の学生さんが演奏していらっしゃったのでしょうか、
皆さんとても若い方ばかりでした。
演奏者の中に日本人?と思われる東洋人の女性が一人いらっしゃいました。
音楽の勉強のためにこんな遠くの異国の地で生活していらっしゃるのでしょうか。
感服すると同時に(頑張ってね!)と心の中で思いながら演奏を聴いていました。

印象的だったのはその演奏会場でした。
昔の貴族の邸宅の広間で、大理石の壁にシャンデリア、
壁の彫刻や室内の調度品などまさに「本物」ばかり。
お客さんも50人くらい。ある意味とても贅沢なコンサートでした。
ちょうど時間は昼下がり、中庭に面した窓が大きく開けられていました。
5月の暖かな太陽の光が室内に差込み、新緑が眩しいほどでした。
鳥が外でちゅんちゅんと鳴いて、まるで室内の四重奏に合わせて歌ってくれているようでした。
日本のコンサートホールは機能面を重視された設計になっているものが殆どだと思いますが、
こんなシチュエーションででそれもドボルザークやスメタナなど
この国の作曲家の音楽を聴くことができたのはとても幸せな経験だったと思います。

その後、またぶらぶら歩いていたらプラハの市民ホールに行き着きました。
ここでもその夜のコンサートの席が残っていたので、またチケット買って聴いてきました。
こっちではヴィヴァルディの「四季」でした。
数日間の滞在でしたが、日本では高尚と思われていそうなクラッシックも
この国ではとても身近なものに感じました。