昨日も行った上野へまた来ました。目的は「旧岩崎邸庭園」です。東京メトロ上野駅から、上野公園を横断するコースで、西郷隆盛像を見て、不忍池の弁天堂を抜けて、旧岩崎邸庭園まで歩きました。不忍池周辺がめちゃくちゃすごい人で、到着したころにはヘトヘトでした。上野公園の大きさをナメてました。ただ広いだけではなく、周辺に素敵な見どころがたくさんあって、大人も子供も楽しめて、ニューヨークのセントラルパークと余裕で勝負できます。正式名称が「上野恩賜公園」ってのも渋くて良いです。

 

 

上野公園一帯で訪れるべきところはたくさんあり、1日目に訪れた「国立西洋美術館」だけではなく、「東京都美術館」「上野の森美術館」「国立科学博物館」「東京国立博物館」「恩賜上野動物園」、、、あり過ぎ!現在休館中の「台東区立下町風俗資料館」も気になります。全部制覇したいなー。「上野精養軒」でお食事もしてみたいです。

 

上野といえば、飲食店経営の夫婦が殺されたうえに燃やされた事件や、新宿タワマンで殺されたキャバ嬢も上野で店やってたみたいだし、かなり治安が悪そうですが、その一方で、日本を代表するような美術館や博物館がひしめき合っていて、なんだか不思議な町です。どっちが本当の姿なんだい!

 

「上野の西郷さん」という言葉は、何故か子供の頃から知っていましたが、西郷さんの出身地が上野というわけでもなく(薩摩出身)、上野に住んでいたわけでもなく、西郷さんが活躍した戊辰戦争のひとつ、上野戦争において、黒門口の戦にて薩摩兵が奮戦したゆかりの土地、ということから、上野に銅像が作られたそうです。

 

 

大河ドラマは唯一「西郷どん」だけ見ました。ところで、この銅像の除幕式で、西郷さんの奥様のイトさんが銅像を見て発した言葉が「こげな人じゃなか」だそうです!!私たちが西郷さんだと教えられてきたお姿は、本物の西郷さんとは違うみたいです。というのも、西郷さんのお写真は一枚もないそうです!なんということ!

 

西郷さんの横にいるワンちゃんは、薩摩犬の「ツン」だそうです。可愛い名前。薩摩犬は絶滅した犬種だそうです。

 

話がかなり横道に逸れますが、上野、西郷さん、わんこ、忠犬ハチ公、、、ここらへんがごっちゃになっていて、でもハチ公は渋谷に銅像があるしなーと、モヤモヤしていたのですが、調べたらすぐに謎が解けました。ハチの飼い主が、東大教授「上野」英三郎博士、上野違いでした。

 

 

話を旧岩崎邸庭園に戻しまして。明治11年(1878年)に三菱財閥の創始者、岩崎弥太郎がこの地を買い上げ、子供の岩崎久弥に継がれました。久弥氏がイギリスの建築家ジョサイア・コンドルに依頼して建てたお屋敷が現在の「旧岩崎邸庭園」です。元々この土地は徳川四天王のひとり榊原康政のお屋敷があったようです。

 

この日は偶然にも華道家の假屋崎省吾先生が、岩崎邸から受けたインスピレーションをもとにアレンジを加えた花々がお屋敷のいたるところに飾られているというスペシャルな日でした。知らずに来たので嬉しいサプライズでした。私はお目にかかれませんでしたが、ご本人もいらっしゃったようです。洋館とお花は相性ピッタリでした。和の趣の生け花も、洋の趣のアレンジも、どれもお部屋の雰囲気を引き立てていました。

 

 

假屋崎省吾先生のお庭に咲いていたクリスマスローズだそうです。素敵!

 

 

 

 

 

洋館の下にある石階段の雰囲気は和っぽくない?と思いました。

 

 

洋館を後にして庭園の出口に向かう途中、お隣のマンションの雰囲気が何とも言えない味を出していて(その場では良い雰囲気<レトロ>と言えるのか、それとも悪い雰囲気<異様?>と言えるのか、分別つかず)、グーグルマップで調べたら「湯島ハイタウン」という、界隈では名の知れたマンションのようでした。異様と言ってしまってごめんなさい。中には障子がビリビリボロボロの部屋もあったので・・・。室外機がバーーーーっと並んでいる光景が印象的でした。写真撮ってこれば良かった!!1970年に建てられた分譲マンションでした。今でも管理の行き届いた素敵なマンションということが分かりました。

 


1日中歩き回ってヘトヘト。なのに浅草に戻ってからもあちらこちら徘徊し、限界まで歩き尽くしました。夜ごはんはホテルOMO3浅草の並びにあるお蕎麦屋さん「二天門やぶ」へ。今回の旅行ではお蕎麦も絶対に食べたかったので願いが叶いました。

 

 

お蕎麦とかつ丼が食べたかったけど、こんなにたくさんは食べられない・・・と悩んでいたら、他の方が「かつ煮」を注文していたので、私もマネしました。かつ煮はかつ丼のご飯なしバージョンです。濃い目の味付けでとても美味しいかつ煮でした。写真ありませんが、母は鴨のお蕎麦を食べていました。ところで、東京ってお蕎麦がすごく美味しいと思いますが、気のせいでしょうか。

 

ホテルに帰ったらシャワーを浴びて、部屋でゆっくりし、朝ごはん時に利用している最上階のOMOベースへ。毎週金曜日と土曜日は「浅草落語ナイト」というイベントが行われていて、本物の落語家さんがいらっしゃって、気軽に落語を楽しむことができました。写真ないです・・・。